「、いいっ!ん、いいよぉ!!」 専務の声が誰もいない会議室に響く。 穢らわしい水音と一緒に

  • 2019-3-12
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貴方が居なくなって、もう十年。
二十五の誕生日を迎える今日も、いつものスーツに身を包み、いつもの履きなれた靴を履き、いつもの電車に乗る。
変わらない、日常はゆっくりとその歯車を軋ませていたという事に私は気づいてもおらず、貴方を好きな中学生の頃の私を引き摺っている。
あの頃の面影もないくせに。

「、いいっ!ん、いいよぉ!!」

専務の声が誰もいない会議室に響く。
穢らわしい水音と一緒に
私の結われたままの頭を掴んで、前後に動かして、喉奥を突かれ止まらない嗚咽を必死で隠す。
「おぉ、っ!!!!」
腰をビクビクと浮かせ、喉に熱い欲望を吐き捨てられる。「飲め」と言わんばかりに、鼻をつままれあまりの苦しさに飲み込むとにやりと笑った専務が、私のブラウスのボタンを外し、真っ黒に染まりきってしまった私の下着を無理矢理に上に引き上げ、隠されていた蕾にしゃぶりつく。
「はぁ、っ甘酸っぱい良いおっぱいだ」
達して柔らかくなっていたはずの専務の男根が再び熱を帯び、固くなると私の胸の間に差し込まれる。
ぬるぬると、したそれが気色が悪くて、また吐き気が襲ってくる。
抜いて、再び差して。専務の息が荒くなるまで繰り返される腰の動き。
気持ちの悪い感覚に侵されていく私を他所に、段々早くなる動き、白濁とした液体が私の顔に飛び散り、暫く余韻を味わうと専務は嬉々とした表情で私に「次の仕事も君に回すよ」と言って去っていった。
汚い液体をハンカチで拭き取り、ハンカチをゴミ箱に捨てた。
気持ちの整理をつけながら、乱れた服装を直す。こんな姿、誰にも見られたくない。

メイクを直しに会議室を後にして、化粧室へ向かう。

「ほら、あの人が営業の」

「あぁ!枕営業の」

「シッ声が大きい!」

枕営業の、課長。私の社内でのあだ名はサイアクだ。全て事実だから否定もしない。
化粧室で顔を洗ってからメイクを直し、大口の取引会社へ出向く。
一礼して、名刺交換。
受け取った名刺を見て、自分の目を疑った
「よろしくお願いします。」
十年間、何度その名前に触れたかったか。何度その名前を思い描いたか、
何度その声を思い出したか。
愛しい気持ちを隠すことすらできない、大好きな貴方の名前。
大好き、大好き。何度も貴方に会いたいと願っては、会えない現実に女々しい想いを募らせた貴方の名前。
「よ、ろしくお願い、します。」
動揺を隠し切れない私とは裏腹に、一瞬だけ目を見開き、それから直ぐに貴方はまた張り付いた笑顔を浮かべた。



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