お仕置き裏面接

「いらっしゃいませ。申し訳ありませんが、本日は……」
インフルエンザで複数の従業員が欠勤したため休業します。
二階堂はそう言おうとしたが客の顔を見て固まった。
「あ……」
相手も同じ反応だった。
白石千夏。彼女は就職活動中の学生だった。
二階堂晴行。彼は金融会社の人事部長だった。
二人は昼間の二次面接で顔を合わせたばかりであり、なぜこんな場所にいるのだとお互いに
思わずにいられなかった。なにしろそこはSMバーであり、誰もが裏の顔をさらけ出す秘密の
場所なのだから。
「に、二階堂さん……」
千夏は口をパクパクとさせて次の言葉を出せないでいた。
彼がこの店のマスターであり、経営者でもあると知るのは少し後だった。
「……本日はようこそおいでくださいました」
二階堂は予定を変更して彼女を店に招き入れた。
ドアを閉める際にClosedの札をかけて千夏を奥へ誘導する。
「あの……二階堂さん……私はその……」
千夏は心の奥底で密かに合点がいった。
面接で一目見たときから二階堂の眼光や佇まいに普通と違う何かを感じたからだ。自分と同
じく普通の生活では満たされない何かを抱えている。他人に曝け出せない秘密を抱えている
と。それはひょっとすると自分と歯車がかっちりとかみ合いそうな、お互いの求めるものを提
供できそうな何かだったらいいのに。そんな仄かな期待が彼女の中には生まれていた。
二階堂はバーの椅子に座らせる。
その場所だけを見れば普通の社交場に見えるがすぐ隣には鉄格子で作られた巨大な檻がありその檻の中には人間を吊る為の吊床があり、お客が縛られたり鞭を打たれる場所であった。
「さて、白石さん。さっそくですが面接を始めましょう」
「え?」
何のことかと彼女が聞く前にガシャリと彼女の手首にプレゼントがはめられた。
銀色の手錠だった。
「ええ!?」
その手錠はすぐに隣の鉄格子に繋がれ、もう片方の手も同じように拘束される。
千夏はあっという間に檻に顔を向け、ラウンジに尻を突き出すようなポーズをすることに
なった。
「に、二階堂さん!私、誰にも言いません!このお店のことは誰にも言わないから許してくだ
さい!」
「何か勘違いしてるようだね」
両手をガチャガチャと動かして逃れようとする彼女に二階堂は落ち着いた声で言った。
「これは面接だよ。君が嘘をついたから二度目の面接をするんだ」
「ほ、本当の……?私、嘘なんて……」
「じゃあ、白石千夏さん。君の趣味は?履歴書にはスポーツジムに通うこととあったね?」
「ほ、本当です!体を動かすのが好きで……」
「じゃあ、ここに来た理由は?」
「そ、それは……」
彼女は嘘をついたつもりはなかった。
本当のことをすべて言わなかっただけだ。白石千夏の本当の趣味。付き合っていた彼氏が離
れていってしまった理由でもあるSM趣味。そんなことを履歴書に書いたら不採用に決まって
いるから隠すしかなかった。
「し、仕事には関係のないことです……」
「でも嘘をついたんだね?君は学生気分が抜けてないようだ」
二階堂の手にはいつの間にかピシピシと音を立てる短い鞭が握られており、千夏は目を丸く
した。自分はいかにも尻をぶたれるのに相応しい体勢で、その痛みを予想して彼女の背筋がぞ
くりとした。
「じゃあ、今から正直に言うんだ。白石さん、君は男に抱かれている時に乱暴に扱われるのが
好きなのかい?」
「なっ……」
セクハラでしかない質問に彼女の体が熱くなった。
沈黙していると彼の鞭が空中でぴしゃりと音を立てた。嘘は許さないという警告だった。
「き……嫌いではありません……」
彼女は生まれて初めて性癖を吐露した。
その性癖に目覚めたのは別れた彼氏との行為中に胸を強く吸われたときだった。しばらく痣
になってしまい、罪悪感から必死に詫びる彼に「痛いけど気持ちよかった」などとは言えな
かった。千夏はそれ以来激しい行為に憧れるようになり、反対にその一件を反省して優しく攻
めるようになった男の配慮は迷惑でしかなかった。
かみ合わない歯車は夜の営みだけでなく日常生活にも現れるようになり、苛立って喧嘩が増
え、やがて男は去ってしまった。彼女はそれから体が昂ぶると自分の体を強く揉み、自慰に耽
るしかなかった。
(なんなの、この気持ち……)
千夏は二階堂の辱めに怒りや恐怖ではなく奇妙な疼きを感じた。
彼氏に言えなかった性癖を晒すだけでこれならその先はどうなるのか。
それを考えるだけで彼女は体の熱が高まるのを感じた。
「嫌いではない?君は男に罵られたり叩かれると嬉しいんだろう?正直に言うんだ」
「う……うれ……し……です……」
「白石さん、これは面接だよ。大きな声で言うんだ。君は男に乱暴に扱われると嬉しいのか
い?」
「はい!私は乱暴に愛されると嬉しいです!」
(ああ……言ってしまった……)
 
性癖を曝け出す。
今まで出来なかった行為は彼女の体を熱くし、解放感と喜悦をもたらした。
「よく言えたね。今は隠す必要なんてない。もっと正直になっていいんだ。ここはそのための
場所なんだから」
二階堂に褒められ、彼女は勇気が湧いてさらに続けた。
「わ、私は……叩かれたり汚い言葉で罵られる……セ……セックスが大好きです!」
そう叫んだ瞬間、彼女は臍の下あたりがじわりと湿った。
自分の体を強くつねりながら自慰する時の快感を何倍も強くした感覚だった。
「君は叩かれて喜ぶ変態なんだね?白石さん。きっと楽になるから大声で言うんだ」
「は、はい!白石千夏は……獣みたいなセックスが好きな変態です!」
(あぁぁ……なんて体が軽いんだろう……)
彼女は全てを曝け出し、丸裸でいるような身軽さを味わった。
しかし体はまだ若干もどかしく、より暴力的な行為を求めていた。
「に、二階堂さん!私をその鞭でいじめてください!私のお尻を打ってください!そういうの
が好きなんです」
「じゃあ、もっと恥ずかしいことを白状するんだ。これは面接だからね。自分をもっと曝け出
したら打ってあげるよ。僕の会社を志望した理由は?」
「あぁ……そんな……」
千夏は焦らされて苦しくなったがますます昂ぶった。
もっと自分を辱める言葉を叫んでいいのだと。
「わ、私は……御社を志望したのは給料がいいからです。それと……男漁りがしたいからで
す!経済力と……強い性欲のある男性社員を見つけて……獣みたいな激しいセックスをしてく
れる男が欲しくて志望しました!」
「正直でいいよ。それでいいんだ。志望動機なんて本当は誰でもそんなものだから」
二階堂はわが子を褒めるように言い、彼女は口元が緩んだ。
これが本当の面接会場だったら自分はどんな目で見られただろうと想像する。
他の就活生や社員の見てる前で尻を突き出し、セックスしたいと叫ぶ自分を思い浮かべ、彼
女は戦慄いた。
「はい!私は変態です!社員の皆さんにこのお尻を叩いてほしい変態です。二階堂さん!私の
スカートと下着を下ろしてください!し、社員の皆様に私のお尻と……オ、オ○○コを見て頂き
たいです!あぁぁ……」
(言っちゃった……オ○○コなんて叫んじゃった……)
最も卑猥な言葉を叫び、彼女は軽くイった。
じわっと泉から湧き水が出るように愛液が分泌され、手錠さえなければ自分の指でオ○○コを
かき回していただろう。
二階堂はその願いをかなえてくれた。彼女のベルトを外し、タイトスカートを下ろすとス
トッキングごと白のショーツをずり下ろしたのだ。尻肉がひんやりとした外気に触れ、彼女は
高揚感を覚えた。
「おや、面接で股間を曝け出すなんてとてつもない変態だね。そんな君を鞭で叩ける僕も同類
だ。嬉しいよ」
「は、はい!だから鞭で打ってください、二階堂さん!こんな変態な私にお仕置きをしてくだ
さい!早く打ってぇ!」
千夏は尻を振って鞭を求めた。
これで鞭打ちをもらえなかったらもどかしさで気が狂ってしまうと彼女は思った。
 
しゅっと空気が唸り、彼女の念願はかなえられた。
鞭が柔い尻肉に打ち付けられ、ぴしゃっと痛烈な音がバーに響いた。
「んあああぁぁあああぁあぁぁぁぁっ!!!ん……んくぅぅ……」
彼女は臀部から電流が走るような痛みと快感を同時に感じた。
今まで欠けていた何かが満たされてゆく。自分はこの快感がほしかったのだと確信した。そ
してもう二度と抜け出せないとも。
「もっと!もっと打ってください!」
リクルートスーツに身を包む就活生は赤い痣をつけた尻を振り、喜悦を隠さず懇願した。
「白石さんは相当な才能があるね。この店を長くやってるけどここまで喜ぶ人は始めてだ。僕
たち、きっといいコンビになれるよ。まさかと思うけど会社に採用されるために無理してない
かな?」
二階堂からそう心配されて千夏は激しく首を振った。
「ち、違います!人事部長にお尻とオ○○コを差し出して採用をねだったりしません!私は破廉
恥な変態なんです!だからもっと打って!変態な私をいじめてください!」
「わかったよ、白石さん!」
ぴしゃりと鞭が唸った。
また千夏は絶叫し、痛みと快感に喘いだ。
「んふううぅぅぅっ!もっとしてぇ!」
「ああ、もっと打ってあげるよ!もっと乱れていい!もっと鳴いていいんだ!」
二階堂は愛情をこめて何度も鞭をくれた。
「ひいいぃぃっ!あんっ!いいのっ!もっと!もっとシてえぇぇぇっ!」
鞭が唸る度に千夏は淫らな動物のように鳴き、やがて股間からプシュッと炭酸ジュースを缶
を開けるような音が生じた。
「あひいいぃぃぃっ!」
「おや、鞭だけでイったんだね。少しほっとしたよ」
彼の言うとおり、千夏は絶頂して潮を吹いていた。
最初は光を反射するほど美しかった若い尻は赤い蛇のような痣がいくつも張り付き、すらり
と伸びた両足は生まれたての子鹿のように震えている。股間の奥からはぷしゅぷしゅと淫らな
液体が飛び散っており、彼女が二階堂に鞭打たれて喜んでいることを証明していた。
「白石さん、今日の面接はこれで終了だ。君は優秀な人材だと太鼓判を押すよ」
「はぃ……ありがとう……ございました……」
彼女は肩で息をしながらその場にへたり込んだ。
「でも、勘違いしないでくれ。僕は最初から君を採用するつもりだったんだ」
「え……でも……」
「君は趣味と無関係に優秀な人なんだよ。これ、本当は社外秘だけど……」
彼はスマホから新卒採用のファイルを呼び出し、彼女が内定枠に入っていることを見せた。
「じゃあ、私、二階堂さんと同じ職場で働けるんですか……?」
「ああ、これからは二階堂部長と呼んでもらうことになる」
「……はい……二階堂部長……よろしくお願いします」
彼女は自分を満たしてくれる最高の男と出会えた喜びに浸った。
その後、千夏は辣腕の二階堂と歯車のようにかみ合う稀有な人材だと会社で評判になり、そ
れは夜になっても全く同じだった。__

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鷹司

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主に成人向けの小説を書いてます。
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