[PR]二階堂支配人がおすすめする出会えるサイトはこちらになります！(18禁)
老若を問わず、あらゆる男性にとって、ペニスの持続力は、大きな問題です。いかに前戯のテクニックに長けていても、女性が絶頂に達する前に射精して途中で萎えてしまうようでは、肝心のセックスで、女性に満足感を与えることはできません。
古代の中国の王朝でも、これは重大な関心事であったようで、房中術には、随所に、いかに行為中の射精を抑制するかについて、事細かに記述されています。たとえば、「環精」（かんせい）には、次のように記述されています。
「もし女を御して自分が利益を得たいのなら、射精直前になったら、サッと頭を上げて目を見張り、上下左右を見て下腹部を締めて息を止めなさい。精液は自然に止まる」
男性の性感がクライマックスに達し、射精が近くなったと感じたら、視線を女性から他に移して、注意を別のところに集中し、腹式呼吸で息を整えよ、と説いています。これは、巷で言われている「イキそうになったら畳の目を数えろ」というのと同じです。
性行動を支配しているのは、大脳の辺縁系です。辺縁系は、脊椎と直結しており、この部分がペニスの勃起や射精を司っています。それに対して、勃起したペニスを萎えさせ、射精を中断させるのは、大脳の新皮質です。このように、辺縁系の指令で引き起こされた動物的な性衝動を、大脳の新皮質が抑制しています。
房中術の「頭を上げて目を見張り、上下左右を見て下腹部を締めて息を止め」という行動は、この大脳の新皮質を働かせるための、理にかなった方法です。つまり、大脳の新皮質を意図的に働かせ、その抑制によって、射精を一時的にコントロールしようというものです。
大脳の新皮質を働かせようという方法については、房中術の「治傷」（ちしょう）には、
「口から息を吐いて、吸う息は二回だけかすかに吸う」
とありますが、これは腹式呼吸のことです。腹式呼吸をするということも、大脳の新皮質を働かせることになり、射精衝動の抑制にも繋がります。
房中術では、このような意識的なコントロール法だけでなく、物理的に射精をコントロールする方法についても記述しています。「環精」の項には、次の記述があります。
「交わって精液が漏れんとしたなら、急いで左手中央の二本の指で、陰嚢の後ろで肛門の前のところを押さえて、長く息を吐き、同時に何十回も歯を食いしばり、息を止めないようにする」
これもまた、射精をコントロールする方法としては、有効です。「陰嚢の後ろで肛門の前のところ」とは、会陰部、つまり巷で「蟻の門渡り」（ありのとわたり）と言われている部分ですが、そこは前立腺のある部分です。射精と深い関係を持っている前立腺を圧迫することによって、射精をコントロールするわけです。
圧迫は、ソフトタッチが基本です。柔らかくタッチすることで、前立腺から分泌される精液の先導体を止め、その結果、射精を止めるということです。
なお、会陰部を強く刺激すると、アッという間に射精してしまいます。会陰部には陰部神経が通っており、会陰部を刺激されると、敏感に反応してしまいます。会陰部は、性感帯でもあります。
参考までに、会陰部は、前立腺から垂直方向に伸ばした先の部分に位置します。したがって、会陰を押すと、身体の外側から前立腺を刺激することができます。前立腺の性感開発の具合によっては、会陰を押すだけで、即絶頂に至ることもあります。
前立腺への刺激による絶頂については、射精を伴わないこともあることから、「ドライオーガズム」とも言われています。また、通常の射精による絶頂とは異なり、女性のように何度でもイケることから、「メスイキ」とも言われています。
ちなみに、精子を採集する場合、医師や看護師が肛門に指を挿入し、前立腺部分や精管膨大部を強く刺激して、射精を誘導することがあるそうです。
このように、房中術には射精を抑える方法が書いてありますが、これらの方法は、射精に至るまでの時間を長引かせるための方法であって、決して完全に射精を止められるわけではありません。
射精前でも、少量の精子は漏れてきます。したがって、この方法で、膣外射精という避妊方法に応用することはできません。
接して漏らさず的な方法では、避妊はできません。膣外射精の避妊の成功率は、とても低いです。ペニスを膣外に引き抜くときに、タッチの差で遅れることもあるし、長く挿入していると、射精前でも少量の精子は漏れてきます。したがって、避妊に関しては、西洋医学による避妊法、つまり、ピル（経口避妊薬）やミレーナ（子宮内避妊用具）やパイプカット（精管結紮術または卵管結紮術）の避妊法を実行しましょう。
次回は、房中術における、「接して漏らさず」について、書いてみたいと思います。
この記事の著者
