接して漏らさず

  • 2023-10-27
  • 接して漏らさず はコメントを受け付けていません

[PR]二階堂支配人がおすすめする出会えるサイトはこちらになります!(18禁)

一晩に何度も性行為に及んだ翌朝、「太陽が黄色く見える」という経験をした人は、少なからずいると思います。男性にとって、セックスは、体力を消耗する行為です。

セックスが体力を消耗する行為であることについては、多くの女性が仕えていて、セックスがいくらでも可能であった古代中国の皇帝にとっては、大いに気にかかることであったようです。欲望の赴くままに、したいだけセックスをしていたのでは、とても体が持たないでしょう。

房中術では、「性行為の要諦は、とにかく射精をしないように心がけることだ。このことにさえ気をつけていれば、どんな病気も取り除けるはずである」との記述があります。また、「一日に十数人の女性と行為に及んでも、自分の精気さえ放出しなければ、問題は何もない」との記述もあります。

日本でも、「接して漏らさずが色の道の極意」と、貝原益軒の「養生訓」以来、言われてきています。

東洋医学を学んだ貝原益軒によると「腎は五臓の本(もと)」。すなわち精力を体内に温存し、腎機能を保つことが長寿の秘訣だ、と説きます。その上で、腎機能を健全に保つための男女の理想的な交接回数を年齢別に書いています。それによると「20代では4日に1度、30代では8日に1度、40代では16日に1度、50代では20日に1度、そして60代では行わないか、もし体力が盛んならば月に1度」としています。

房中術にある「多く交接し精気を排出することは大いに元気を消耗することである」ことから、「接して漏らさず」の極意が生まれてきました。精とは、人間の全身をめぐるエネルギーのことで、老年になってこれを盛んに外に出してしまうと大きな消耗になるので、コントロールが必要というわけです。「接して漏らさず」とは、「パートナーの体に触れて愛し合ってもよいが、射精はしない」ということです。

「接する」つまり男女が体に触れ合うことに関しては、貝原益軒は奨励しています。東洋医学的には、男女の身体の触れ合いは、互いの気のエネルギーを保つのに良いことであるとされています。

このように昔は、射精を我慢することは、健康を考えると、理想にかなった性行為だとされていました。

しかし、現代においては、一晩に何十人もの女性と交わることは、夢物語でしょう。女性に不自由しない男性は可能でしょうが、普通の男性は、苦労してやっと、ベッドをともにしてくれる女性を得られている状況でしょう。それすらできない男性も多いのではないかと思います。したがって、射精の頻度はそれほど高いわけではないので、普通の男性は、射精を我慢する必要はないと思います。

それに、いくら女性にサービスをするのが男性の務めだといっても、男性の性的満足は、射精によって得られるものでもあります。その射精を抑制したのでは、男性は何の楽しみもないことになります。

女性にとっても、男性が絶頂に至らないのは、男性を満足させたいという欲求が満たされないので、射精をしないというのは不満に感じるのではないかと思います。

また、男性が接して漏らさずの精神で性行為を中断してしまうと、女性にとっては満足できない状態になりかねません。

女性は性行為をすると、骨盤の中にある臓器や筋肉などに血液が集中します。それが子宮や膣の性的な興奮を高め、オーガズムとともに、骨盤の中の充血した血液も全身に散らばっていきます。性行為が中断されると、女性の骨盤の中の血液は滞って、いわば「うっ血」が起こり、それが原因で不感症になる危険もあるのです。

昔の人は、射精をすると体が疲れるために、精液を放出しないでおくことは健康のために大事だと思ったのでしょう。しかし、現代の医学では、男性の精液は適度に出した方が性的な能力が高まることが確かめられています。男性の体は、精子が放出されると、精嚢を満杯にしようと、新たに精子が作られる仕組みとなっています。つまり、造精機能を維持するためには、適度な精液の放出が必要です。

精液を出さないでいると、精嚢の中でゼリー状になってしまいます。また、射精をしなければ、廃用性萎縮が生じかねません。そして、男性の快楽の度合いは、射精量に比例します。少量の精液しか出ないと、あまり深い快感を味わうことができません。

一方、あまりに射精ばかりしていると、心臓や血管に負担がかかり、脳溢血や脳梗塞の危険があります。また、造精が追いつかず、精液の量が少なくなって、満足感も減ってきます。そして、セックスに飽きてしまうことにもなりかねません。

射精は、中庸が肝心です。房中術で射精を我慢しろと説いているのは、セックスは量ではなく、質で味わえ、と諭しているのかも知れません。射精にこだわらず、女体攻略を楽しむ。これこそが、男性の理想的なセックス・スタイルなのかも知れません。色の道を追求する男性にとって、房中術は、今の昔も、含蓄に富んだ教えなのでしょう。

次回は、房中術が教える、絶頂を約束する体位について、書いてみたいと思います。

この記事の著者

アバター画像

star

セラピスト兼カウンセラーのstar です。

美容と健康にとても効果のあるsexが楽しめるよう、お手伝いをしています。

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る