鴨の味

  • 2022-5-6
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いとこ同士は鴨の味と言われますが、これは、いとこ同士の夫婦は、とても仲が良いということのたとえです。極めて美味である鴨肉のように、夫婦間のセックスはとても具合が良い、という意からです。

日本では、近親婚はタブーとされ、民法(734条1項)によって直系血族と傍系血族3親等以内の者との婚姻届は受理されません。4親等以上離れていれば、直系でない限り血族同士の婚姻は認められているため、いとこ同士の婚姻は可能です。

養子縁組もいわゆる「法定血族」として血族に含まれますが、近親婚の禁止については、民法734条1項ただし書きに、「養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない」とあるため、子連れの親が結婚しそれぞれの子を養子にして、連れ子同士が兄弟姉妹になっても、その兄弟姉妹が結婚したくなった場合は、婚姻届は受理されます。つまり、兄と妹、姉と弟、おばと甥、おじと姪は、血縁関係であれば結婚できませんが、義理の関係であれば結婚できます。

配偶者の血族は姻族と呼ばれますが、民法第735条により、直系姻族については婚姻禁止の対象ですが、傍系姻族とは結婚が可能です。直系姻族とは、自分の配偶者の直系血族及び自分の直系血族の配偶者のことをいいます。具体的には、配偶者の両親や祖父母、自分の子や孫の配偶者などで、配偶者と離婚をした後でもこれらの直系姻族とは結婚はできません。つまり、夫の死後に夫の父と親密な関係になった場合、民法728条2項により姻族関係を終了させても、結婚はできません。傍系姻族とは、妻の姉妹あるいは夫の兄弟などで、これらとは配偶者と死別または離婚した後に、結婚ができます。

養子縁組で直系親族の関係にあった者は、民法736条により、離縁して直系親族の関係が終了した後でも結婚はできません。つまり、後妻の連れ子(女性)を養子にした場合は、その後妻と死別もしくは離婚によって独身になり、かつ、離縁により養子縁組を終了しても、後妻の連れ子(女性)と結婚することはできません。参考までに、離婚した元妻を養子にすることは可能です。ただし、年下に限ります。

近親性交は「やってはいけない行為」としてタブー視されているにすぎません。なぜタブーなのか、倫理や感情以外の要素で説明するのは意外と難しいです。現在の日本の民法では、父親の死後に継母と結婚することはできませんが、兄弟の死後に彼らの未亡人と結婚することはできます。戦後において、戦死した兄の未亡人と弟が結婚する事例はよく見られました。どこまで近親婚が許されるかは、国や民族や宗教や文化によって考えや法律は異なっています。

近親性交のタブーについては、人類学者のエドワード・ウェスターマークが1891年に、「幼少の頃からきわめて親密に育った人々の間に、性交に対する生得的な嫌悪が存在する」という説を提唱しています。このウェスターマーク効果は、ウォルフという人類学者の最近の調査によって、統計学的に「本当の兄弟姉妹であろうが、血のつながっていない養子や継子であろうが、幼少時から一緒に育った男女は、成人してもその相手と性交したがらない」という結果が出ています。しかし、近親性交をする人も少なからず存在するので、幼少の頃から一緒に育つことにより近親性交の回避が起きる理由については、ほとんど分かっていません。

生物学的理由としては、血が濃くなって遺伝子の多様性を獲得できず、ウイルスや病気に勝てない病弱な子どもができたり、障害のある子どもができたりする可能性が高まると言われています。このような「近交弱勢」を避ける遺伝的・文化的傾向を持った個体の方が、より多くの子孫を残してきたことが、近親性交タブー視の起源と進化ではないかという説は根強くあります。実際にはデータが少なすぎるし、そのような子が生まれても、公にされることではないので、実際にはどうなのか分かっていません。

鳥類や哺乳類一般において、ある頻度での近親性交は、自然で正常な行為です。島崎藤村が兄の娘と性交して生まれた子は非常に優秀だったことから、障害のある子が生まれるという噂自体が、近親性交のタブーを広げて定着させるために作られた話なのではないかと言う説もあります。

人間の場合は、不吉感、不浄感を伴うタブーという形で、母息子間・父娘間はもちろん、いとこ同士など、国や社会によって異なる範囲の近親間での性交が禁じられることが多くあります。

古代ギリシャでは、叔父と姪の結婚は、近親性交にはあたらず、むしろ推奨されたこともあったようです。何親等までの性交が近親性交にあたるのかは、人類で確固たる共通の基準があるのではなく、時代や社会によってさまざまな基準があります。

日本でも、父は同じでも母が違えば兄妹の近親性交はタブーではなかったようです。しかし、母親を同じくする妹との近親性交は罪とされています。允恭天皇の長男である木梨軽太子について、古事記には、母親を同じくする妹の軽大娘皇女と許されぬ仲となり、その罪で伊予の湯(愛媛県松山市の道後温泉)に流されたと記されています。

皇室では、用明天皇と異母妹である穴穂部間人皇女とが近親婚をし、二人の間に生まれた聖徳太子は、非常に優秀な人物として有名です。このほかにも、敏達天皇は異母妹の推古天皇と、桓武天皇は異母妹の酒人内親王と、平城天皇はいずれも異母妹の朝原内親王、大宅内親王、甘南美内親王と近親婚をするなど、多くの事例があります。

次回は、近親性交について、もう少し詳しく書いてみたいと思います。

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セラピスト兼カウンセラーのstar です。

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