ピストン運動のタイミング

  • 2023-9-26
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挿入する以上は、女性の膣の奥深くにまでペニスを挿入し、思いっきりピストン運動をしたい。これは、男性なら誰でも持っている衝動でしょう。それが、女性を征服したいという男性の心理的欲求を満足させたりもします。

しかし、女性側の準備ができていないと、深い挿入や激しいピストン運動は、膣壁を傷つけてしまう可能性があります。これでは、甘美なはずのセックスも、女性には苦痛でしかありません。

より深い挿入や気持ちの良いピストン運動を行うためには、そこに至るまでに、じっくりと時間をかけて進まなければなりません。

房中術の「臨御」(りんぎょ)には、どのようなタイミングで挿入し、ピストン運動に移ればよいかについて、記述しています。

「女を御するときは、先ず女に体を安らかにさせ、両脚を広げさせる。男はその間に入ってその口に触れ舌を吸い、玉茎で門戸の左右の両側を撃つ。このようにして、暫く待ってから徐々に陰茎を挿入する。大きな持ち物ならば一寸半入れ、弱小な品物は一寸入れて揺り動かす。ゆっくり抜き出して、また、ゆっくり入れるようにする」

「浅く琴絃(陰核)を突いて、(中略)一、二、三、四、五、六、七、八、九、とこれを深くし、昆石(子宮頸部)の傍らに至ったら往来する」

つまり、一、二、三、四、五と、少しずつ突きながら、九回かけて挿入を深くしていけということです。そして、子宮頸部に当たったら、ゆっくりと往来、つまりピストン運動を始めよということです。

挿入する時は、一気に女性の奥深くまで突撃してはいけません。女性の膣が男性のペニスを問題なく受け入れられるようになるには、時間がかかります。ゆっくりと、少しずつ、時間をかけて挿入しましょう。

現代のセックス・マニュアルでも、挿入したら一旦動かさず、暫く置いておくこと、とされています。女性の膣は、挿入後、男性器を形状記憶するようにフィットします。膣は、異物が入ってくると「局所反応」といって、膣壁から膣分泌液が出てきますから、挿入のタイミングでゆっくりと時間をかけると、膣の中の潤いがアップして性器同士がなじんできます。なじませてから行うことで、しっかり膣内に収まって密着してくれます。なじませることで、性交痛が減りますし、一心同体感も得ることができます。

「傍らに至ったら往来する」とは、その辺りをソフトに行ったり来たりするという意味です。九回かけてゆっくり挿入して、深々と到達したら、ようやくそこで、動き出していいということです。

房中術では、ピストン運動は、あくまでもソフトに、ゆっくり時間をかけて行うようにと説いています。

乱暴なピストン運動は、女性に肉体的な苦痛を与え、これまでセックスに浸っていた神経を乱し、性感の高まりに冷水を浴びせてしまうことになります。

ピストン運動の基本は、極力ソフトにゆっくりと動かすことです。女性に無用な苦痛を与えず、女性が自らの性感の高まりを、じっくりと味わえるようにしてあげることです。

房中術の「治傷」(ちしょう)には、「(ペニスを)堅く強くしてから、徐々に入れて、昆石(子宮頸部)に至らせると、(ペニスは)最大限にまで大きくなります。そこで引き出し、少し休憩して、柔らかくなったところで、また挿入します。いつも柔らかくして入れ、堅くして出します」と記述されています。

ペニスが柔らかくなると挿入が困難になりますが、この記述は、膣に挿入するときはソフトに、引くときは強く行え、という意味です。「治傷」では、別のところで「弱入強出」と記述しています。入れるときはゆっくりと、強い刺激は控えて、引くときに、ペニスのカリで、膣の入り口を刺激しろ、ということです。

房中術の「至理」(しり)には、「ペニスを浅く押し込み、ゆっくり動かして、出し入れの回数を少なくします。すると、女は快感が高まり…」

また、「和志」(わし)には、「ゆっくりと滑らかに挿入して、徐々に動かし、出入りを少なくします。女が先に達して嬉しがれば、男は衰えません」と記述しています。

どちらも、挿入してピストン運動をする時は、ゆっくりと慌てずに動けと説いています。ピストン運動を早く行えば、単位時間当たりの刺激量は多くなり、ペニスは、より強い刺激を受けることになります。それでは、男性が先に達してしまい、女性が絶頂に達する前に射精してしまう危険性が高いです。そうなっては、元も子もありません。

ゆっくりと刺激を少なめにして動けば、男性側の興奮をコントロールすることができ、暴走の危険性も少なくできます。そうすれば、セックスは、ますます楽しいものになるでしょう。

次回は、房中術で教える、ピストン運動のリズムについて、書いてみたいと思います。

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セラピスト兼カウンセラーのstar です。

美容と健康にとても効果のあるsexが楽しめるよう、お手伝いをしています。

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