避妊は女性が低用量ピルや子宮内避妊具等を使うことでできますが、性感染症の予防は、男性にコンドームを使ってもらわざるを得ません。コンドームを付けたくない理由別に、対応方法について考えてみましょう。
男性がコンドームを嫌う理由は、①コンドームを付けると感度が鈍ってイケない、②コンドームを付けようとしている間にペニスが萎んでしまって挿入できなくなる、③コンドームを装着するとペニスが締め付けられたり、違和感を感じて、セックスの気持ち良さが半減してしまう、等です。
コンドームを付けると気持ち良くない、射精できない場合は、間違ったオナニーが原因かもしれません。そもそも、セックスは、挿入・射精が伴わなければならないものではありません。お互いが、安心して、心地良い、一緒にしたい、楽しみたい、と思えることを話し合ってみましょう。
コンドームを付けようとしている間にペニスが萎んでしまう場合は、二人で一緒に付けることを楽しみながらしてみましょう。
女性にコンドームを付けてもらうと、男性はより興奮します。女性も付けてあげたいと思っている人はかなりいます。
コンドームに締め付けられて痛くて嫌だという人は、サイズや形が合っていません。自分にフィットするコンドームを見つけましょう。
コンドームを付けないと性感染症に感染するかもしれないとわかっていても、相手にコンドームを付けてと言い出しにくいことはあります。相手に嫌われたくない、ムードを壊したくない、どう切り出していいのかわからない、という思いからでしょう。
自分の身体と人生は自分自身のものです。したくないことは嫌だと言う権利があります。
性感染症の予防のためにコンドームを付けて欲しいと言いにくい場合は、低用量ピルなどの避妊措置をしていても、そのことは言わないで、妊娠したら困るからコンドームを付けないとセックスをしない、と言ってみましょう。
付き合い始めたときから、コンドームをしない人はあり得ないと話しておくことで、初めてのセックスで男性がきちんとコンドームを用意してくれるようになります。そのような関係であれば、コンドームを一緒に選んだり買ったりするのも楽しくなります。
セックスをしてみたいと思う男性とは、セックスについて話し合ってみましょう。話し合いができる人であれば、セックスを楽しめると思います。
女性が付けて欲しいと言っても、コンドームをつけるとイケない、付けないほうが気持ち良いと言って付けない男性は、自分勝手です。
セックスは愛し合うための行為であって、相手の性器を使ったオナニーではありません。本当にパートナーを大切に思うなら、付けて欲しいと言われたら付けるのが当たり前の行動です。どんなに優しくても惚れていても、それができない男性は、付き合うのに値しないと思います。自分を大切に思ってくれる男性と付き合いましょう。
女性がコンドームを嫌う理由は、①乾きやすい、②濡れにくい、③ゴムアレルギーなどでコンドームを付けて挿入すると痛みが伴う、④大好きな彼氏と密着したいから、等です。
コンドームを使うと乾きやすい、濡れにくい、気持ち良くないという場合は、気持ちの準備ができていないことか原因かもしれません。あせらずゆっくりと関係を深めていきましょう。もし気持ちの準備ができている場合は、潤滑剤を使ってみましょう。
コンドームを付けるとヒリヒリする場合は、ゴムアレルギーが原因かもしれません。ポリウレタン製の製品を試してみてください。それでも改善されない場合は、婦人科に相談してみましょう。
相手を大切に思っている気持ちを、行動で示すことはとても重要なことです。
相手がコンドームを付けるのを嫌がるからと、パートナーのどちらかがガマンをしたり、相手の一時的な気持ちにだけ配慮する間柄では、幸せな関係は築けないと思います。
将来結婚を考えている関係はもちろん、不倫やセフレ、また一夜限りの関係でも、安心して楽しいセックスを共有するためには、お互いを思いやり、きちんとリスクを考えて、適切な方法を選べるようになって欲しいと思います。
避妊は別の方法で行うことを前提として、コンドームを使わないセックスをしたい場合は、性感染症の検査を受けて、お互いに陰性であることを確認した上で、行いましょう。
なお、感染から陽性反応が出るまでには日数がかかるので、注意してください。
また、浮気等で他の人とセックスをする場合も、その人が性感染症の検査を受けて、陰性であることを確認した上で、行いましょう。
必ずしも特定のひとりとしかセックスをしてはいけないとは言いません。
性感染症に感染して浮気がバレて関係が破綻しないためにも、陰性と確認できた人とのみ、避妊は別の方法を使うのを前提で、コンドームなしのセックスを楽しみましょう。
次回は、気持ちの良いコンドームについて、書いてみたいと思います。