性感染症を防ぐには、正しい知識を身につけ、行動することが肝要です。
性感染症は、粘膜接触や体液・血液接触で感染します。
したがって、コンドームを装着する、出血のおそれがある性行為をしない、といった基本的な知識を持っていれば、性感染症はかなりの確率で防ぐことができます。
性感染症は、一般の人には関係が無い、性風俗の病気だ、と考える人もいますが、現在では、ごく普通のカップルの間でも広がっています。
特定の相手としかセックスをしないからといって、安心はできません。
たった一人の相手でも、元カレや元カノやその前が感染していないかまではわかりません。
過去に誰とセックスしていたかなんて、普通は告白しません。
その中の誰か一人でも感染している人がいれば、感染の可能性はあります。
潜伏期間が長いものや症状の軽いものは、見た目にはキャリア(保菌者)かどうかがわかりません。
特定の相手としか性行為をしないからといって、感染のリスクがなくなるわけではありません。
セックスは、私たちにとって生活の質を高める大切な行為です。
高齢化の進展に伴い高齢者もセックスを前向きに楽しむ人が多くなりました。
婚外セックスや複数セックスや交換セックスを楽しむ人も増えてきているようです。
だからこそ性感染症は、私たちの誰にでも関係のある病気です。
性感染症予防のためには、コンドームを装着することを心がけましょう。
男性の中にはコンドームを使わない方が快感が強い、女性の中にもコンドームを使わない方が一体感がある、と考える人もいますが、リスクもあることを考えましょう。
コンドームは、バリアの役割を果たすので、感染している人の精液や膣分泌液が口や性器の粘膜に接触することを防ぎます。
コンドームで予防できない性感染症もありますが、一番現実的で確実な方法と考えられています
性感染症は粘膜と皮膚との直接接触で感染することから、コンドームは、射精前ではなく挿入前に装着する必要があります。
終わったら、陰茎が萎える前に手を添えて抜去しましょう。
なお、射精前に陰茎から分泌される先走りの中にウイルス等の病原体や精子が含まれる可能性があるため、勃起したらすぐに正しい方法で装着する必要があります。
続けて性行為を行う場合は、体を洗ってからにしましょう。体のどこかに病原体や精液が付着している可能性があります。
複数プレイの場合に、同じコンドームを装着したまま別の女性と性行為を行うと、男性を介して女性から女性へと感染する場合があります。
相手を替える都度、体を洗って、コンドームを付け替える必要があります。
ある調査によると、女性の手で陰茎にコンドームを装着して欲しいと思う男性は81%にものぼるそうです。
自分で装着するより、視覚、触覚の効果でより興奮するようです。
風俗嬢の中には、手を使わずに口を使って装着する技術を持っている人もいます。
ある研究会でディルドを使って実演してるのを見て、凄いと思ったことがあります。
性感染症は、直接の挿入や膣内射精だけでなく、フェラやクンニなどのオーラルセックス、アナルセックス、ディープキスなどによって、体液や血液が相手の粘膜・傷口に付着することにより感染します。
オーラルセックスは、今や変態行為ではなく、一般的に行われていますが、予防の必要性はほとんど知られておらず、感染が広がっています。
予防のためには、粘膜が直接接触しないように何らかの道具を使うことも必要です。
性風俗店では、フェラをする時に男性器にコンドームを装着することがあるそうです。
女性向けの性風俗店では、コンドームを切り開いたものや食品用ラップフィルムなどを使用してクンニを行うことがあるそうです。
口の中は特に傷の有無がわかりにくいため、注意が必要です。
歯茎に傷がつくことを避けるため、接客の前には歯磨きをしない風俗嬢が多いそうです。
高齢になると陰茎の皮膚も薄くなり、剛毛の女性との性行為で毛切れを起こすことがありますが、コンドームの装着で防げます。
無防備で痛い思いをした上に傷口から性感染症になったら、踏んだり蹴ったりですね。
セックスは、美容と健康の維持に効果があります。
セーフティセックスで、楽しいセックスライフを送りましょう。
次回は、勃起について書いてみたいと思います。