男性用経口避妊薬

  • 2022-4-16
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女性の避妊方法は、ピル(経口避妊薬)、避妊リング、IUD(子宮内避妊器具)などの方法があります。女性の場合は、ホルモン剤を利用して排卵の抑制や受精卵の着床阻害を行うなど、ホルモンによって制御される妊娠の仕組みの中で、避妊を行うことができますが、男性の場合は、ホルモン剤を利用して精子の生産を抑制することは難しく、現在は、物理的に精子が膣内に侵入することを妨げる方法(コンドームまたはパイプカット)しかありません。

男性が完璧に避妊できる方法は、精子が通る精管を切断する方法(パイプカット)です。しかし、一度切った精管を再生するのは、ほぼ不可能です。今は避妊したいけど、将来は子が欲しい場合は、パイプカット法はとれません。したがって、服用中は避妊ができて、服用を止めれば妊娠させることが可能となる男性用の経口避妊薬の需要はあります。

男性用避妊薬の分類としては、精子の生産を妨げる、精子の成熟を抑制する、精子形成のプロセスを妨げる、精子が精管に入るのを防ぐ、という方法が考えられます。これまでに、いろいろな研究が行われてきました。

男性用の経口避妊薬は、ホルモン剤によって精子の生産を抑制・阻止、精子の活動を低下させる、精子形成および精巣機能を阻害する等の効果を期待して研究が行われています。男性用経口避妊薬の開発は1950年代に始まったものの、いまだに実用化に至るものは生み出されていません。精巣癌の発症を引き起こす可能性があるなど、様々な副作用が伴う場合があり、また、効果にもばらつきがあるためです。ホルモン剤の投与を止めれば生殖機能は正常に戻るようですが、まだまだ未知の世界です。

男性用経口避妊薬の研究では、「プロゲスチン」と「テストステロン」を併用するものが一般的だと考えられています。理論としては、プロゲスチンを投与することで、精子が精巣内で作られるのを抑制。その副作用として男性ホルモンであるテストステロンの値が低下して、性欲の減退・性的興奮の低下が起きてしまうので、経口でテストステロンを摂取する必要が出てきます。しかし、テストステロンは経口では吸収率が悪く、最低でも1日2回の摂取を必要としますが、過剰摂取は肝臓に負担をかけたり、感情変動が起きるなどの副作用が起きてしまいます。2016年、テストステロンを元にした男性用経口避妊薬の実験では、複数の被験者に重大な副作用が確認され、中止を余儀なくされています。

その後、男性用経口避妊薬の最先端の研究を行っている、ワシントン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校参加の研究所「LA BioMed」のチームは、2019年3月25日、男性用経口避妊薬の開発で、臨床試験で安全性が確認できたと発表しました。

発表によると、「11-beta-MNTDC」と呼ばれる開発中の経口避妊薬は、男性の2つのホルモンの働きに作用し、精子形成を抑制しつつ、性欲を保つ効果があるという。試験に参加した男性40人のうち、薬を服用した人に大きな副作用はなかったという。更なる研究やアメリカ政府の承認手続き等で、市販まで約10年はかかると予想されています。

最近では、2022年3月23日、マウス実験で99%の効果があり、目立った副作用のない非ホルモン性の男性用経口避妊薬を開発したと、米ミネソタ大学の研究チームが発表しています。今年後半にヒト臨床試験を開始し、5年以内の市場投入を目指しているそうです。

発表によると、レチノイン酸受容体アルファ(RARα)というたんぱく質は、体内でビタミンA代謝産物のレチノイン酸に作用し、細胞の成長、精子の形成、胚の発生に重要な役割を果たす。RARαの作用をピンポイントで阻害する化合物「YCT529」を4週間経口投与したマウスは精子数が劇的に減少し、交配試験で99%の妊娠予防効果を示した。マウスの体重、食欲、全体的な活動に明らかな悪影響は認められなかった。投与中止から4~6週間後にマウスの生殖能力は戻った。というものです。

精子が精管に入るのを防ぐ方法としては、精管にジェル状の半固形物を注射して精子を止める男性用避妊薬の開発が進んでいます。この避妊薬は「ベイサルジェル」(Vasalgel)と呼ばれ、AFP通信は2017年2月7日、サルを使った動物実験で効果が得られたと報道しました。実験を行なったのは米カリフォルニア国立霊長類研究センターです。現在は、人間の精管にジェルを注入する治験に向けた準備が進んでいるとコメントされています。

ジェルを精液の通路である精管に注入することで、柔らかい半透性の壁ができます。精子は大きすぎてこの壁を通過できないため、精液が無精子状態になり、避妊が可能になります。なお、男性の射精能力に影響が出ることはないそうです。また、ジェルにはホルモン剤が含まれないため、副作用がなく、体への負担が少ない。必要となれば、ジェルを洗い流す注射をすることで、生殖機能を回復できるそうです。

貧困の解消には避妊が欠かせませんが、貧困層の男性にはコンドームを使いたがらない人が多い。かといって、女性が半永久的に避妊できる「避妊リング」の装着は、米国では約800ドル(約9万円)もかかる。ベイサルジェルは、ホルモン剤を使用せず、効果が長続きする避妊法として注目されています。

EDの治療薬が、狭心症薬としてシルデナフィルの開発と臨床試験を実施した研究で、副作用として勃起の改善に役立つことが偶然に発見されたと同じように、現在、がんの治療に使われている薬であるガメンダゾールおよびアジュディンは、テストステロンのレベルには影響せず、男性の生殖能力を大幅に低下させる(精子の成熟を防ぐ)副作用が発見されています。ただし、この錠剤は、投与量によっては、体に有毒となるようです。

次回は、不倫を楽しむ女性たちの告白、について書いてみたいと思います。

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セラピスト兼カウンセラーのstar です。

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