セックス依存症の治療の中で一番で大切なことは、自分を認めてあげること、つまり自己受容です。
自分を認めてあげることで、過去のトラウマや抱えている不安などを素直に見つめることができるようになります。
セックス依存症の治療は、専門のカウンセリングまたは専門の医療機関で行われます。
気になることがあったら、ちょっと相談するだけでもかまいません。
治療は、心療内科医や心理カウンセラーの支援によって、無意識の中に存在する過去のトラウマや、現状を真正面から見つめ、成長過程での愛情不足や現在の過度のストレスを認知して、受け入れるという課程を踏むことになります。
医師やカウンセラーにどこまで話せるかによって治療の困難性が違ってきますが、自ら認知できるようになれば、解決は早いでしょう。
その上で、自分の良心に従って行動することで、解決できます。
不安になったら一人で悩まず、周囲へ打ち明けて改善を求めていくのが良いと思います。
セックス依存症に限らず、依存症という病気は、自分一人での改善が難しいものです。周りの人の理解と協力を得られる環境を作ることが大事です。
セックス依存症の治療は、入院して行われることも多いです。
専門の医師の元でしっかりとセックス依存症を改善することができます。セックス依存症の改善は、入院による治療で多くのケースが回復していると言われています。
セックス依存症の代表的な治療は、心理カウンセリングです。
セックス依存症は、セックスという行為が好きなわけではありません。セックスをして幸福感が得られることが好きなのです。そのため、心理カウンセリングを行って、心に抱えているものを解決します。また、自分が本当に求めているものが何かを明確にしていくことも大切です。
心理カウンセリングは、専門のカウンセラーと面談または電話で行うことになります。カウンセラーでなくても、信頼できる人に話を聞いてもらうのも良いでしょう。
①面接で心理カウンセリング治療
セックス依存症の心理カウンセリングは、基本的に面接で行われます。心理カウンセラーと1対1で話をします。面接でのカウンセリングでは、相手の表情が見えるため自分の潜在意識をしっかりと把握してもらうことができます。また、さまざまなワークでカウンセリングを行うので自分が意識していなかった不安や恐怖を明確にできるのも特徴です。自分が意識していなかった心理を徐々に引き出していくことができます。
②電話で心理カウンセリング治療
周囲の目が気になって治療機関や心理カウンセリングに足を運ぶことができない場合は、電話で心理カウンセリングを行うことも可能です。匿名でも大丈夫です。また、自分が話したくないことは話す必要がないので、気軽にカウンセリングが受けられます。
③信頼できる人に話を聞いてもらう
専門の心理カウンセラーに話を聞いてもらうことに抵抗を感じる場合は、まず信頼できる人に話を聞いてもらうようにしましょう。自分が抱えている気持ちを誰かに聞いてもらうだけでも、気持ちを楽に出来ます。
もし、相談を受けた場合は、次の点に留意して、よく話を聞いてあげましょう。
①相手を拒絶しない
セックス依存症の人の多くは、相手に認めてもらいたいという気持ちを抱えています。そのため、セックス依存症の人を拒絶するような言動を控えるようにすることが大切です。
②相手の話を真剣に聞いてあげる
セックス依存症はただのセックス好きではなく、病気であることを理解して、責めたりすることは止めてください。相手が話を聞いて欲しいと思っている時には、しっかりと耳を傾けてあげる事が大切です。相手の心の中にある不安や恐怖を受け止めてあげましょう。
③無理に話を聞き出そうとしない
相手が話したいと思えるまで待ってあげることが大切です。無理に聞き出そうとすれば、セックス依存症の人の負担にしかなりません。
④話をする時は冷静に
悩んでいる人に対して、セックス依存症を治して欲しい、しっかりと病院に通って欲しい、などの気持ちを伝えなければいけません。この時に感情的になるのは止めましょう。相手が気持ちを受け止めやすいように、冷静に話をすることが大切です。
⑤愛情を注いであげる
セックス依存症の人は、愛されたい、必要とされたい、という気持ちがセックス依存という形で現れているだけです。そのため、日常生活の中で愛情を注ぎ、自分を必要とされていると実感してもらうようにしましょう。
次回は、セックス依存症と好色の違いについて、書いてみたいと思います。