コンドームは、避妊目的のために発明されましたが、今日では性感染症予防の観点からの使用が推奨されています。
日本ではコンドームは避妊の目的で使用されていますが、欧米ではコンドームは性感染症の予防として使われており、避妊は経口避妊薬等の別の方法で行われています。
コンドームは、勃起したペニスに被せて、膣内で射精しても精液を中に溜め、膣内に流れ出さないようにすることで、性感染症の予防や避妊の目的で使用されます。
装着したまま中出しをしても精液が膣内に流れ出さず、また、粘膜の接触も遮断するため、避妊だけでなく性感染症の予防にも一定の効果があります。
コンドームによる避妊は、日本における避妊方法として最も普及している方法です。コンドームは、入手が容易であり取扱いも簡便で、避妊率は一般的な使用で82%と少し低いですが、理想的な使用では98%です。
性感染症は治療によって治るし、早期発見・早期治療をすれば、不妊などの後遺症も起きません。しかし、望まない妊娠は、性感染症よりも遙かに影響が大きいです。
妊娠中絶は、身体の負担だけでなく、心の負担が大きいです。人によっては一生負い目を感じてしまうこともあります。産んでも、育児放棄や虐待も多くあるようです。母も子も、被害者です。
避妊目的なら、男性任せのコンドームではなく、避妊率が高い経口避妊薬を勧めます。ただし、妊娠は防げますが、性感染症は防げないので、コンドームの併用が必要です。
なお、コンドームを使ってセックスをしていても、ナマでフェラやクンニをした場合は、性感染症に感染することがあります。ナマフェラやナマクンニは、性感染症に関しては、コンドームを使用しないセックスと同じです。
避妊目的であれば経口避妊薬、性感染症予防目的であればコンドーム。両方の目的であれば併用。更にゴムフェラやフィルムクンニなら完全です。
望まない妊娠で一番被害を受けるのは女性であり、避妊は、女性が主導権を握れる方法が望ましいです。男性に主導権のあるコンドームは次善の策です。コンドームを使用する場合は、正しい装着、行為中に男性が勝手に外さないように常にチェック、射精したら正しく処理する等、きちんとやろうとすると、結構大変です。
望まない妊娠によって男性が被害を受ける場合もあります。不倫による妊娠は、家庭崩壊につながります。私の知人男性は、不倫相手の女性とセックスをする時はコンドームと殺精子剤を併用していました。
ビジネスやボランティアでセックスを提供している男性は、絶対に妊娠させてはいけないから避妊手術をしていると言っていました。陰性の検査証明書を提示した女性に対しては希望があれば生でセックスをすることはあるが、提示しない場合や信頼できない場合は、避妊のためと説明してコンドームを使用していると言っていました。
閉経を迎えた女性は、妊娠の心配がないことから、ナマでのセックスを希望する人が多いです。他の男性とセックスの機会がなければ性感染症の危険性はありませんが、性に積極的な女性は1人の男性としか付き合っていないとは言いがたいです。
男性の浮気は女性にバレ易いですが、女性の浮気は男性にバレるのは希です。他の男性とは付き合っていないと言われても、信じない方が無難です。
セックスカウンセリングの経験から言うと、夫婦間でセックスレスの既婚女性は、相性が合う男性を見つけるために二股を掛けたり、欲求不満を解消するために日替わりで男性遍歴をするというのは珍しくありません。
性感染症はいくら治ると言っても、早期発見・早期治療は大事です。放っておいたら重篤になります。また、他の人に感染させては紳士淑女の名が廃ります。悪い評判が立つと誰も相手をしてくれなくなります。
性感染症の検査を定期的にやっている性風俗店は安全かというと、必ずしもそうではありません。検査は、風俗嬢が自らを守るため、早期発見・早期治療の目的で行っています。陽性になったら仕事を休むため、それ以降の感染はありませんが、それまでに接触した男性は感染している可能性があります。
性風俗店や風俗嬢から「陽性になりました」と男性客に連絡することはありません。信用に関わるからです。性風俗を利用する男性こそ、定期的に検査をして早期発見・早期治療が大切です。ナマフェラ、ナマクンニは要注意です。
本番を禁止している風俗嬢に無理矢理本番をすると、強制性交罪になります。場合によっては職を失ったり多額の慰謝料を請求されたりします。十分に注意しましょう。
また、馴染みになって、自由恋愛と称してナマ本番ができる場合もあるようですが、性感染症には十分に気をつけましょう。