ＳＭプレイに興味がある人の中には、調教することに憧れる人もいるでしょう。
注意すべき点は、ＳＭ調教は、信頼関係がないと成立しません。極論を言えば、支配するＳがＭを選ぶのではなく、支配されるＭがＳを選ぶのです。Ｍにはいつでもやめる権利があります。そうでなければ、ＳＭ調教ではなく、Ｓによる単なる性暴力です。
ＳＭプレイで、痛みを快感に変えるためには、適切な調教が必要です。初心者や経験の浅いＭに対しては、ソフトＳＭ調教で、まずＳＭプレイ自体が楽しく気持ち良いものであると感じてもらいます。これにより、信頼関係をより強固なものにしていきます。
次の段階で、調教はちょっと激しいけど、Ｍ心に火を付けて、浸れる感じの気持ち良さを味わってもらいます。その後、より快感の強いハードプレイに進めていきます。
まずは、感情と身体を支配することから始まります。調教を始める前までは、好奇心が膨らみ、痛みを想像したり、どのような快感を感じるだろうかと、ドキドキ感が頭を支配します。決して恐怖感を感じさせてはいけません。信頼関係が崩れるからです。
調教がうまくいくと、初めは痛みを感じますが、次第に痛みの感覚が薄れて、気持ち良さが強くなっていきます。これは、調教を受けた人のみが味わえる快感です。ＳＭプレイの快楽は、中毒性の強い快楽です。やめられなくなります。
調教する側は、そんなＭを見て楽しみ、調教によって開花させたという悦びを感じます。適切な調教であれば、調教される側、する側、共に気持ち良くなれるのです。
適切な調教でない場合、例えば、Ｍが望まない調教をＳが自分の嗜好を優先してやっても、うまくいきません。Ｍは気持ち良さを感じられません。
また、Ｓが得意でない種類の調教をしても、それは、ただの暴力であり、Ｍは痛みを快感に変換することはできません。調教する側とされる側が、お互いに嗜好が一致しないと、ＳＭ調教はうまくいきません。
スパンキング、クリップ、蝋燭など、強い痛みを感じるＳＭプレイがありますが、多くの女性にはＭの気質があるとはいえ、痛みを快感と感じるためには、しっかりとした調教が大切です。前提にあるのは、確固たる信頼関係です。恐怖心で支配するのは暴力です。
聞きかじりですが、痛みを快感に変える５つのコツ、というのがあります。
個人差があるので必ずしも成功するとは限りませんが、参考にしてみてください。
１．最初は弱く
素敵なＭ女性を見つけたら、鞭で強く叩いてみたいという衝動に駆られるでしょう。しかし、いきなりそんな激しい痛みを与えても、Ｍ女性といえども、ただ痛がるだけです。
最初は平手で軽くお尻を叩いたり、乳首を強めに責めたり、弱めのクリップで挟んだり、そんな軽い痛みから始め、痛みに慣れさせましょう。
２．雰囲気に酔わせる
Ｍ女性が痛みを快感に感じるのは、根底に被虐願望があるからです。虐められることによって、心で快感と感じているからです。
Ｍ女性の好みのシチュエーションやプレイを反映させて、心で感じさせる工夫をしましょう。
３．痛みと快感を交互に与える
痛みを快感として感じて、それを覚えるまでには、時間が必要です。
最初のうちは、脳に「痛み＝快感」と錯覚させることが必要です。そのためには、痛みと快感を交互に与えると効果的です。
同じ部位で痛みと快感を交互に与えるのもいいし、別々の部位で同時に痛みと快感与えるのでもかまいません。例えば、乳首にクリップを付けたら、クリトリスはローターで責めて気持ち良くしてあげる、という具合です。
４．痛みを与えながらイカせる
女性が最も強く快感を感じるのは、イク時です。その時に一番の痛みを与えてあげましょう。そのタイミングを合わせるのは結構難しいものです。電マやローターを使って、調整しましょう。
Ｓ側は、Ｍ側に指示をしたり、少し乱暴に扱ったりしましょう。慣れてくれば、次第に刺激を強くしていきましょう。その後ご褒美（快感）を与えるのを忘れずに。この痛みとご褒美を繰り返し身体に覚えさせることで、どのようなプレイにおいても痛みが快感に変わることが可能になるのです。
５．言葉で覚えさせる
人が身体に痛みを感じた時、脳からはエンドルフィンやドーパミンなどの快感物質が出ています。その物質によって、痛みが緩和され快感を感じます。しかし、初めのうちは、快感物質だけで「痛み＝気持ち良い」と思い込ませるのは困難です。
そこで活用するのが、自己暗示です。催眠術と同じです。「叩かれて気持ち良い」、「激しくされて感じてる」などの言葉をかけたり、Ｍに言わせたりしましょう。
身体だけでなく、耳からも情報が入ってくることで、痛みから快感への変換が促進され、記憶は強くなります。
次回は、緊縛と快感について、書いてみたいと思います。
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