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女性の性欲には、男性ホルモンと女性ホルモンが関係しています。女性の性欲に強く影響するのは、男性ホルモンの「テストステロン」です。テストステロンは、男性の性欲にも女性の性欲にも、強く影響します。
テストステロンは、女性の体内でも、男性の5～10％程度の量が分泌されていて、性衝動（性欲）、陰毛の発毛などを促します。女性でも、その分泌が多いと、性欲が強くなります。
女性ホルモンの「エストロゲン（卵胞ホルモン）」も、性欲に関係しています。エストロゲンは、妊娠しやすい体を作ったり、女性特有の丸みを帯びたボディラインを作る働きをしますが、このエストロゲンの分泌が多いと、性衝動を促すテストステロンの働きが相対的に弱まります。逆に、分泌が少ないと、テストステロンの働きが優位になります。つまり、テストステロンとエストロゲンのバランスが、女性の性欲の強さ・弱さに影響する、ということです。
女性の体は、月経（生理）、排卵、妊娠、加齢、そして閉経の影響で、ホルモンのバランスが変化します。ですから、男性よりも性欲が強くなる時期、そうでない時期のパターンもいろいろです。
月経周期と性欲との関係については、「排卵日周辺は性欲が高まる」「いつも生理前になると、無性にセックスがしたくなる」という女性が多いのですが、これも、ホルモンバランスが関係しています。
月経期は、性欲は、普通かやや強めです。これは、エストロゲンの分泌量が少ない時期だからです。なお、月経に伴う体調や心の変化に影響されるので、個人差が大きいです。
卵胞期（月経後～排卵前）は、性欲は低めです。これは、エストロゲン分泌量が増えて、テストステロンの作用が弱くなるからです。
排卵期は、性欲がピークになります。月経サイクルの中では、最も性欲が高まるとされる時期です。セックス時に濡れやすくなる女性もいます。
黄体期（排卵後～月経前）は、性欲は強めです。これは、エストロゲンの分泌量が減少するからです。
女性の年齢とホルモン分泌量・性欲との関係については、個人差はありますが、女性は30代後半から40歳頃が性欲のピークと言われています。
女性の性欲がアラフォーで強くなる理由①については、加齢によるホルモンのバランスの変化、つまり、エストロゲンとテストステロンの分泌量の変化が関係しています。
女性の体においてエストロゲンの分泌量は、思春期頃から増えはじめ、成熟期を迎えた20代後半から30代前半にピークを迎えます。35歳を過ぎたあたりからエストロゲンは減少しはじめ、一般的に更年期に入る40代後半で急激に減少します。
一方、女性のテストステロンの分泌量はあまり減りません。そのため、エストロゲンが減少しはじめる30代後半から40歳頃に性欲が強くなります。熟女はエロくなるということです。
また、女性の性欲がアラフォーで強くなる理由②として、セックスを楽しめるようになるからでもあります。女性がセックスで「気持ち良い」と感じるには、男性よりも慣れとリラックスが必要です。20歳前後の若い頃は、一般的に性行為の経験が少ないですから、セックスに対しての不安や恐怖心があり、楽しめないことがあります。
例えば、「緊張して濡れなくて痛かった」「恥ずかしすぎて集中できなかった」という経験をした女性も少なくありません。成熟した大人の女性になって、「セックスは気持ち良いもの」と思えるようになることも、女性の性欲がアラフォーで強くなる原因のひとつです。ちなみに、男性の性欲のピークは、通常10～20代と言われています。
女性が40代後半になり更年期を迎えると、更年期障害の諸症状などの影響から性欲が低下する場合があります。エストロゲンの分泌が減るにつれ、膣がどんどん濡れにくくなり、セックスがおっくうになることもあります。
一方で、閉経して妊娠の心配がなくなることで不安なくセックスを楽しめて、心理的な理由から性欲が高まるケースもあります。
性欲の程度は、ホルモン分泌の変化だけでなく、リラックスできる環境であること、セックス経験の程度、男性のテクニック、妊娠の心配の有無といった、心理的な要因、環境的な要因も関わってきます。なお、個人差はありますが、「女性の性欲は灰になるまで」あると言われています。
また、好みの男性が現れて、ドキドキしたりワクワクしたりすると、「もっと親しくなりたい」「触れたい・触れられたい」「抱き合いたい」というように、女性の性欲が湧いてきて、エスカレートすることがあります。
次回は、女性の性的好奇心について、書いてみたいと思います。
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