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リンガムマッサージは、古代ヒンドゥー教から始まった、幸福感とリラクゼーションを組み合わせた、タントラ・マッサージの一部です。ちなみに、リンガム（リンガ）とは、サンスクリット語で男根を表し、また、ヒンドゥー教の神「シヴァ」を表しています。
リンガムには膨大な性的エネルギーがあり、それを刺激し、循環させることで非常に強力なパワーを生み出すことができるとされています。リンガムマッサージの目的は、人間のエネルギーの元である「クンダリーニを目覚めさせる」ことです。
リンガムマッサージは、射精が目的ではありません。性的なマッサージに似ている部分もありますが、目的が異なります。射精を得ることなくマッサージは終了します。
リンガムマッサージは、毒素を放出してリンガムへの血流を増加させます。血流が増えると、より多くの男性ホルモンが放出され、性的機能と脳機能の両方を刺激します。ホルモンバランスも整い、血行不良や性欲減退などの多くの健康問題が解消されます。
効果としては、射精の制御、血液循環の改善、性的緊張の大幅な緩和、感度の向上、性的スタミナの改善、早漏の改善、ストレス解消、うつ病の緩和、などが挙げられています。そのほか、性交や自慰行為では感じられない感覚を感じることが可能となります。
リンガムマッサージは、リンガムのストロークをメインに、睾丸、会陰（肛門と陰嚢の間の部分）、などの部位を高度なテクニックで揉みほぐしていきます。
受け手は、まず、リラックスして、呼吸を整えます。そして、仰向けに寝て、膝を曲げ脚を広げて、リンガム周囲のすべての部分がマッサージできる姿勢になります。性的エネルギーを吸入し、愛情エネルギーを呼気で送るよう、イメージします。マッサージを受けている間、リラックスし、深い呼吸をします。
施術する人は、大腿部・睾丸・会陰部にマッサージオイルを塗ります。大腿部を上下にスライドするマッサージから始めていきます。これにより、受け手は、リラックスした気分になります。
その後、睾丸をゆっくりとマッサージします。続いて、周囲の敏感な部分（前部の恥骨、大腿部の内側、会陰など）もマッサージします。これにより、より高まった快感を得ることができるようになります。
そして、リンガムのマッサージに移ります。リンガムのマッサージに重要なのは、多様性です。グリップをハードからソフトに変えたり、上下と捻れの動きによってストロークに変化をもたせたりします。ゆっくりと始めて、より速いペースに進み、それから再び遅い速度に戻すなど、「圧力、速度、リズム」に注意しながら、受け手の表情を見て変化させます。終盤では、下側の手は上下にストロークさせ、上側の手はリンガムの先端で渦をイメージして捻る動作を加えます。
リンガムマッサージでは、①リンガムの根本を指圧、②リンガム全体を擦る、③両手でリンガムを捻る、④リンガムの先端を擦る、⑤両手でストローク、の技術を使います。
①リンガムマッサージの序盤で使用される指圧は、リンガムの根本をメインに行い、エネルギーを目覚めさせます。親指と人差し指でリンガムを擦り、根本から上に向かって指圧を繰り返していきます。
②両手を使い、リンガム全体を上下交互に指で擦ります。さまざまな速度と圧力でリンガムマッサージを試して、どこが効果があるか、受け手の表情で見極めます。
③ストロークドライバーというリンガムマッサージのテクニックは、両手でリンガムを囲み、それぞれ反対方向に捻ります。しっかり握るのがコツです。
④マッサージのテンポが上がってきたら、リンガムの先端を両手の親指と人差し指の先で包むように触ります。ゆっくりと移動し、受け手を観察しながら、行います。
⑤最後は、祈りを捧げるように交差した指で手をつないで、リンガムを崇拝するかのようにストロークします。受け手の反応を観察しながら、さまざまな速度で上下にスライドさせます。
リンガムマッサージは、性風俗ビジネスでも行われています。露出の多いセクシャルなコスチュームの女性セラピストが、官能的で高度なテクニックで、リンガムをマッサージしてくれます。性交や自慰行為では得られない強い快感が得られ、オプションで射精まで導いてくれます。
性風俗ビジネスでは、希望すれば、前立腺マッサージをしてもらえます。前立腺は男性のＧスポットとも呼ばれており、強い快感が得られます。前立腺は、膀胱とリンガムの間にあるクルミ大の腺で、肛門の内側約５cmの腹側にあります。前立腺を刺激されると、悶絶するほど感じてしまうそうです。前立腺を刺激することで、射精を伴わないドライオーガズムを感じることができると言われています。射精を伴わないため、女性と同様、複数回のオーガズムを体験できるとも。穏やかなストロークと組み合わせた前立腺マッサージは、性的治癒に非常に効果があると言われています。
次回は、睾丸マッサージについて、書いてみたいと思います。
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