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最近、前戯とマッサージを兼ねた「ラブ・マッサージ」が、流行しているようです。女性をリラックスさせ、性欲や性感も高まる。そして、愛液があふれてくる。そんなマッサージなら、幅広い世代で楽しめます。
特に、マンネリ化した夫婦・カップルや、濡れにくくなった中高年には最適です。マッサージですから、癒やしや健康にも有効です。そして、気持ちの良いセックスによる美容効果も期待できます。そんな効果的な「ツボ」を紹介します。
まずは、パートナーの女性の心を解放させるマッサージから。リラックスしていないと、女性は快感を十分に得られません。女性をうつぶせに寝かせて、尾てい骨の上部にある仙骨（骨盤の中心）の上に、手のひらをペタリと乗せます。
仙骨の左右には、くぼみが４つずつあり、そこが「八髎穴」（はちりょうけつ）というツボです。その場所に、手のひらで小刻みな振動を与えると、仙骨に集中する副交感神経に作用して、リラックス効果をもたらします。女性が快感を得るためには、まず、リラックスが必要です。また、このツボは、冷え性にも効果があります。
続いて、性欲を刺激するマッサージ。背中と肩にあるツボが効果を発揮します。女性に両腕を伸ばしてもらい、その両肘を結ぶライン上の、背骨から指幅２本分外側にある左右のツボが「腎愈」（じんゆ）です。
腎臓は、東洋医学では「生命の源」と位置づけられている重要な場所です。その臓器の上にある腎愈を刺激することで、腎臓のホルモン分泌力が活性化されます。次第に精力が湧いてきて、性欲にも火がつきます。また、このツボは、高血圧や腰痛、不眠症にも有効です。
親指を腎愈に当てて、ゆっくりと５秒ほどかけて親指を押し込み、５秒かけて親指を離していく。これを20回程度繰り返します。女性が痛いと感じる寸前の力加減を心がけるのがコツです。すると、自然と愛液があふれてきます。
肩にある「肩井」（けんせい）というツボも、性欲を湧きたたせる効果があります。首の付け根と肩先の中間辺りに、左右それぞれに、硬い膨らみを感じる部分があります。ここに人差し指、中指、薬指の３本を当てて、５秒間強く押し、５秒間かけてゆっくり離す。これを10回繰り返せば、血液の循環がよくなり、全身が火照ってきます。また、このツボは、肩こりにも効きます。
次は、感度を高めるマッサージ。最初は下半身から。腎部を刺激することで、女性器へ流れ込む血流が多くなり、下半身全体が敏感になります。
まず、女性の腰を浮かせ、股間に自分の片膝を潜り込ませて、膝の上に恥骨を乗せます。そして臀部を包み込むように、両手のひらを密着させ、手のひらで円を描くようにして臀部全体に振動を与えます。３分間くらい、じっくりと行うことが理想です。
女性は股間に男性の膝が密着しているので、軽い圧迫感と温もりが伝わり、興奮が高まっていきます。始めて十数秒で、女性がムズムズと感じ始め、自らお尻を突き上げたり、下半身が震えてきます。
次に、女性を座らせて、乳房の感度がアップする「膻中」（だんちゅう）を剌激します。このツボは、ブラジャーをつけた状態の乳首の位置を想定し、その両乳首を結んだラインの中央にあります。そこを中指で優しく撫で上げます。指を動かす幅は１cm程度で、ゆっくり15回ほど続けます。これにより、乳房の血流が良くなり、より感じやすくなります。
さらに、女性を仰向けに寝かせて、ヘソの下、恥骨の上にある「大赫」（だいかく）を刺激します。ここは、女性器への血液循環を高め、感度が増すツボです。
大赫は、恥骨の真ん中から指幅１本分上の、左右に指幅半分ほどずらしたところにあります。２本の指で軽く押して振動させてください。恥骨を探すコツは、女性にお腹に力を入れてもらうこと。すると手に恥骨が当たるようになるので、わかりやすくなります。
このマッサージは、陰部神経に作用してクリトリスを充血させ、愛液の分泌を促すこともできます。また女性器への血行が良くなると、膣がよく収縮するようになるので、男性にとっても嬉しい効果です。
最後に、濡れやすくするツボを二つ紹介します。一つは、足にある「水泉」（すいせん）です。このツボを刺激すると、副交感神経の働きで女性は感じやすくなり、自然と愛液があふれてきます。場所は、内くるぶしとかかとの角のちょうど真ん中にあります。腎愈のときと同じ要領で、親指をゆっくり押し込んで離すマッサージをしてください。
もう一つが、首筋にある「水突」（すいとつ）。このツボは、首の頚動脈から指幅１本分、鎖骨の方向に下ろした、のど仏の外側にあるくぼみです。そこを優しく撫でてあげます。このツボも、水泉と同様の理由で、刺激することで愛液があふれてきます。
ラブ・マッサージを行うことで、女性は通常よりも遥かに感じやすい身体になります。そして、これまでにない快感を二人で分かち合いましょう。
次回は、ラブラブ・オイルマッサージについて、書いてみたいと思います。
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