春画

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春画(しゅんが)とは、男女の性の営みを描いた浮世絵のことです。春画は、当時の人々が性的欲求を満たすための道具として使用したほか、厄除のお守りや嫁入り時の女子に対し性知識の指南書として持たせる事もありました。

性風俗文化の歴史は長く、時代ごとの文化に色濃く反映されています。中でも春画は、性風俗文化を象徴する存在であり、日本でも古くから親しまれてきました。

日本の春画の特徴は、写実的な描写は少なく、局部を誇張したデザインや官能的で大胆な構図の作品が多いです。中には不自然なポーズや、状況が正確に飲み込みづらい作品や、人間以外の生物との絡みを描写した作品などもあります。

春画の手法は、肉筆画と木版画に大別することができます。肉筆画は、貴重であり貴族などの上流階級を中心に広まりました。印刷技術が向上した江戸時代中期以後は、庶民にも広がり、数多くの木版画が製作されました。

春画というと男女が見て楽しむものというイメージがありますが、他にも様々な役割がありました。例えば、花嫁向けの参考図版としての役割です。江戸時代中期には、婚礼仕様の体裁をとったものもありました。婚礼に関しての心得や新婚生活で花嫁花婿がどう振る舞うべきかといったことが分かりやすく書かれており、結婚を控えた男女にとっては必読書だったのです。春画の中でも特に立派なものは、裕福な家や身分の高い家の嫁入り道具として作られたとも言われています。

春画は、江戸時代に、菱川師宣、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎などの活躍によって大きく花開きました。国内で需要や評価が一時的に下がった春画でしたが、海外での美術的評価は高く、春画は西洋の画家にも影響を与えたと言われています。

人間の性愛を描いた春画は、男女の姿がおおらかに、時にユーモアをもって描かれています。デフォルメされた性器や男女のまぐわいなどの描写がある一方で、周辺にある小物や着物は鮮やかで精巧に描かれ、目鼻は浮世絵特有のさらっとした描き方なのに、性器の皴や陰毛は一本一本超精密に描き込まれているコミカルさから、江戸時代には「笑い絵」とも呼ばれていました。

春画は、欧米では、19世紀末ジャポニスム時代以降、高い評価を得てきました。近年では、2013年から2014年にかけて大英博物館で開催された「春画日本美術の性とたのしみ」展が大きな話題を呼びました。大英博物館で開かれた大規模な春画展の来場者は半分以上が女性だったようです。

西欧の女性批評家たちに日本の春画が好評なのは、女性の快楽がしっかりと描かれ、その日常風景の中に位置づけられた性交が、人間にとってごく当たり前に手にすべき快楽のように見える点が大きいのであろうと言われています。それは現代女性の持つ、性を自分らの手にしっかり握って明け渡したくないという感覚と共鳴します。エロティシズムだけでなく、美しく、ユーモアを持って描かれる春画に、女性たちは関心を持ち、その魅力に惹かれているのでしょう。

2015年から2016年にかけて東京の永青文庫と京都の細見美術館で開かれた春画展は、日本国内で長らく正当な評価や観賞場所を与えられなかった春画に改めて注目する試みで、ふたを開けてみれば東京だけでも21万人以上が来場する人気ぶりだったそうです。来場者の約六割を占めたのは女性たちで、国内で毀損されてきた春画の価値を再評価する機運は高まりつつあります。

2023年10月には、東京銀座のギャラリーアートハウスにおいて「銀座の小さな春画展」が開催されました。葛飾北斎「喜能会之故真通」の「蛸と海女」をはじめ、喜多川歌麿、勝川春潮、歌川国芳、歌川国貞ら浮世絵師の作品など江戸時代の春画約50点が、木版画である大判錦絵、半紙本、豆判、肉筆画などで展示されました。

この春画展は、江戸時代に隆盛を極め、明治時代に禁じられた、絢爛たる文化である「春画」をモチーフにした内野聖陽主演の軽妙洒脱な偏愛コメディ映画「春画先生」と、その奥深き世界に迫るドキュメンタリー映画「春の画 SHUNGA」の公開を記念して、開催されたものです。

映画「春画先生」は、内野聖陽演じる「春画先生」と呼ばれる変わり者で有名な研究者・芳賀一郎が、春画を性器だけにとらわれずに見ると新たな発見があると、「笑い絵」とも言われた春画の楽しみ方を語り、物語そのものが春画のクリエイションへのオマージュとなっています。そして、しっかり者の弟子・春野弓子が芳賀から春画鑑賞を学び、その奥深い魅力に心を奪われ芳賀に恋心を抱いていくという、師弟コンビが繰り広げる春画愛をコミカルに描いた作品です。

ドキュメンタリー映画「春の画 SHUNGA」は、識者やアーティストたちが様々な切り口で多様な春画を解説し、春画への思いを語り尽くします。両作品には、葛飾北斎の「喜能会之故真通」の「蛸と海女」がそれぞれ重要な位置づけで登場しています。

映画の指定区分は、「春画先生」が【R15+】、「春の画SHUNGA」が【R18+】で、これまで性器部分の描写は映倫審査でボカし加工が必要でしたが、本作は、商業映画として全国公開される作品としては、日本映画史上初、無修正での浮世絵春画描写が実現されています。

次回は、春画の歴史について、書いてみたいと思います。

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セラピスト兼カウンセラーのstar です。

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