AVやストリップで女優が潮を吹くのを観たことがあると思います。指で潮を吹かせたという経験や、セックスでシーツがびしょ濡れになったという経験もあるでしょう。
男性が、自分のテクニックで潮を吹かせることができるというのは、感激でしょう。
女性も、好きな男性によって潮を吹くことができたら、嬉しく思うでしょう。
潮は、尿道口からピュッピュッピュッと噴出します。Gスポットやその周辺を刺激すると噴出することがあります。尿道口から出ますが、尿とは違って、無色無臭で、サラサラしています。
医学界で最初に潮吹き現象に言及したのは、ドイツ人医師のエルンスト・グレーフェンベルクです。彼はGスポットの発見者として名高く、Gスポットを剌激するとある液体が膣口周辺から飛び散る現象として、医学界に公表しました。
以来、愛液がほとばしったとする「愛液説」、尿道口から出るので「尿失禁説」、男性の前立腺から分泌する液と同じ酵素が発見されたことから、女性前立腺(スキーン腺)から噴出するとする「女性の射精説」が唱えられました。
全ての女性が潮吹きができるのではありません。
かなりの女性が、潮吹きの経験はないようです。
某誌のアンケート調査では、潮吹きを経験した女性は22.4%にすぎません。
体質によって、潮吹きしやすい女性としにくい女性がいます。
オーガズムに達しやすいから潮を吹きやすいという訳でもありません。
潮の量も人によってまちまちです。噴水のように吹く女性もいれば、手マンをしている手をちょっと濡らす程度の女性もいます。その日の体調によっても大きく違います。
潮吹きはオーガズムの最中に起きる女性もいますが、必ずしもオーガズムに達するものではありません。オーガズムと潮吹きは関係があってもイコールではないようです。
潮吹きについては、愛液説や尿失禁説や女性の射精説がありましたが、本当の潮は、そのいずれでもありません。
福岡大学医学部法医学教室の成分分析では、潮に尿の成分は混ざっているものの、尿そのものではなく、むしろ汗に近い液体であるとの結果が出ています。
尿道口から出るので、尿道に残っている尿の成分が検出されても不思議ではありません。
潮は、尿道口から噴出することが確認されています。したがって、膣内や膣前庭にある腺から出る愛液とは違うので、愛液説は退けられています。
なお、性的に興奮すると膣から多量の液体が出て、シーツを濡らすことがあります。
この液体は、潮と同様の成分で、膣壁から血液の成分が汗のように浸出してきます。
潮と違って、尿は臭くて黄色い液体です。ベトベトしてなかなか乾きません。乾いたら強いシミができます。このことから、尿失禁説は退けられています。
AVやストリップでは、驚くほど多量に、しかも短時間に何度も潮を吹きますが、あれはほとんどが尿です。
私が出演したAVの潮吹きは、全て噴尿でした。尿が出ない時は、パイプが映らないように隠して、ポンプで水を噴出していました。
電マの場合、興奮して尿道口から液体が噴出することがありますが、ほとんどが尿です。
セックスでも、潮吹きと称して、意識して放尿する場合もあります。
指やペニスなどの動きに関係なく噴出したり、自在に出したり止めたりできる場合は、潮ではなくて尿だと思って差し支えありません。
女性にも男性の前立腺に相当するスキーン腺という組織があり、そこから分泌された液が、男性の射精に近い形で放出されるという女性の射精説は、かなりの女性にそのような組織が見当たらないこと、またかなりの量を溜められる構造でもないことから、退けられています。
では、潮の正体は、いったい何なのでしょう。
潮は、尿道口から射出されます。潮は、汗に近い液体と分析されています。
性的刺激が潮吹きに深く関与しています。
これらのことから、潮は、性的に興奮すると尿道内に血液の成分が汗のように多量に浸出し、物理的な性的刺激を受けた際に、その動きに合わせてピュッピュッピュッと尿道口から噴出するというのが、真相のようです。
次回は、男性の願望である、どうしたら潮を吹かせることができるか、について書いてみたいと思います。