羞恥と快感

  • 2020-5-22
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恥ずかしさが増幅していくと、初めのうちは不快に感じていきますが、羞恥心の臨界点に達すると急変。どんどん気持ち良くなる現象が起きます。相手が恥ずかしがっているからと、そこでやめてしまうのは大きな間違いです。羞恥心こそが、快感を増幅させるエッセンスです。

羞恥心を刺激され続けるということは、恥ずかしい状態に耐え、我慢し続けることでもあります。人間は大きなストレスを昧わった時、その辛さに耐えるため、ある一定の臨界点を越えると、エンドルフィンという痛みやストレスを和らげる脳内物質が分泌されます。この脳内麻薬とも言われるエンドルフィンは、辛さを打ち消すだけでなく、さらに進んで、強い恍惚感をもたらします。

羞恥心とセックスは、性的な快楽を増幅させる相乗効果があります。脳には、ひとたび強い快感を昧わうと、その刺激をさらに追い求めようとする仕組みが備わっています。それが、大脳報酬系と呼ばれる脳内の回路です。報酬系は人間の行動の駆動力となる部分で、強い快感を生み出し、気持ち良いからもっとしようという意欲を作り出します。

こうして人間は、恥ずかしいと気持ち良いの二律背反構造を獲得しました。一方で、人間が恥ずかしいと思う対象、つまり禁忌は、時代や文化によって多様に移り変わってきました。そして、新しいタブーが新しい欲望を生んできました。

そもそも羞恥心は、人間が特定の共同体に属していないと起こりえない感情です。会社や学校や共同体では、周りから認識される自己イメージが自然と作られます。その自己イメージが崩れることによって、羞恥心を感じます。旅の恥はかき捨てという言葉がありますが、共同体の外である旅先では、知人もいないので、普段はしないような大胆なこともできてしまいます。

欧米は内面の良心を重視する「罪の文化」であり、日本は「恥の文化」だと言われています。日本人は、共同体内での評判や外聞を気にかける国民性があります。日本人は羞恥心に特別敏感だからこそ、それをセックスに上手く応用してきたと言えます。

恥ずかしいという感情は、本来、自分はいま、無防備だという危機感のようなものだと考えられています。

セックスをしたり、排泄をしているとき、人間も動物も、極めて無防備な状態になります。そのとき、動物は強い警戒心を抱き、実際に天敵などの脅威が近づくと、恐怖を感じます。

もちろん、人間も身に危険が迫っていると感じればこうした感情を持ちますが、それ以外に、人間ならではの要素が出てきます。それは、他者の目による評価です。

人間は、物理的な危険にさらされることだけではなく、集団の中での評価が下がることも恐れるという社会的な生き物です。

みんなが服を着ているときに裸でいたり、仕事で失敗をしたり、道徳や規範に違反したときに、私たちは笑われたり、軽蔑されたりします。それは、身体的な危険ではないけど、人間にとっては大きな脅威となります。そこで感じる危機感が、羞恥心の正体です。

動物的な危機感から一歩進んで、目の前に危機がなくても、逞しい想像力が、人間の心に一種の警告を発する。それが羞恥心です。

自分を責める他人がいなくても、ルールや道徳で自分自身を縛っている。これが、人間ならではの心の働きです。オナニーを恥ずかしいと思うのもこの現れです。

セックスにおいても、目の前にいる異性だけでなく、想像の中に居るもう一人の自分の視線を感じて、恥ずかしさと興奮が入り混じった、なんとも言えない気分が生み出されます。そして、そのモラルを壊すことで、セックスの快楽が増幅します。

真面目な職業の人ほど、大きなギャップで羞恥心を感じやすいです。それまで保ってきた自己イメージが崩されていくことで、羞恥心を感じてしまうので、普段、真面目な人であるほど、性的に恥ずかしい行為をしたときに、羞恥心を感じやすく、そのギャップで興奮を得やすいということです。

特に、女性は恥ずかしさが性的興奮に繋がりやすいです。男性が興奮するにあたって大きな役割を果たすのは視覚ですが、女性が性的快感を得るためには、ストーリー性が重要です。誰にも見せたことないのに、こんな恥ずかしい姿をしているとか、こんな私を見て興奮しているとか、セックスに文脈を作って快感に繋げています。

セックスで恥ずかしいときは、恥ずかしいから止めようという自己規制と同時に、禁じられたからこそ止めたくなくなるという、背反の気持ちが生じてきます。タブーを破る快感とセックスの快感が、脳内に相乗効果を生み出しています。

禁止されると、かえってやりたくなる心理状態をカリギュラ効果と言いますが、人間は、本来やってはいけないこと、いわば禁忌を犯すときに悦びを感じる傾向があります。

快感を維持するためには、常に新鮮な羞恥心を更新する必要性があります。例えば、最初は良い香りがして心地良いのに、しばらくすると何も感じなくなります。人間は、新しい刺激に順応する能力が高く、すぐに慣れてしまいます。

羞恥心にも同じことが言えます。慣れによって起こりがちなのが、夫婦間のセックスのマンネリ化です。恥ずかしさを失うにつれ、セックスの刺激も薄れていきます。この現状を打開するためには、常に新しい羞恥心を更新していかなければなりません。

次回は、羞恥心が快感に変わる瞬間について、書いてみたいと思います。

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