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公益社団法人日本アロマ環境協会によると、アロマテラピーとは、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って、美と健康に役立てていく自然療法である、とされています。アロマテラピーとは、香り、芳しきものを意味するアロマaromaと療法を意味するテラピーtherapyを合成した言葉です。
精油は、皮膚から結合組織とリンパ液を通って血液循環に入り、神経系、呼吸器系、循環器系、消化器系などを刺激し、精神、肉体の両方に薬理作用と心理的効果を発揮します。また、鼻の嗅細胞が香りをキャッチして、その情報が、嗅神経・嗅球・嗅索を通り、大脳に伝えられ、刺激によって、集中力が高まったり、鎮静効果をもたらしたりします。
また、タッチングによって、安心と信頼の感情をもたらすと言われるオキシトシンというホルモンの分泌量も増加します。
本来、人には、病気や怪我のように身体の異常をきたした時だけでなく、精神的な圧迫、過労や心労などに対して、自律神経、内分泌、免疫系のシステムが総合的に働き、正常な状態を維持しようとする機能があります。それが人間の持っている自然治癒力であり、その自然治癒力を高めようとするのが芳香療法(アロマテラピー)です。
アロマテラピーによって、①心と身体のリラックスやリフレッシュを促す、②心と身体の健康を保ち、豊かな毎日を過ごす、③心と身体のバランスを整え、本来の美しさを引き出す、という効果が期待できます。
他にもアロマテラピーによって、免疫力が上昇したり、女性ホルモンの一種であるエストロゲン濃度が増加したり、月経痛が改善したり、メラニン産生を抑制したり、副交感神経の高まりによって動脈機能が改善したりなど、多くの効果が報告されています。
アロマテラピーの楽しみ方としては、芳香浴法、沐浴法、吸入法、フェイシャルスチーム、湿布法、トリートメント法などの方法があり、基材を使って、精油を用途に合わせた安全な濃度に希釈して使用します。
基材とは、ベースオイル、キャリアオイルとも言われ、スイートアーモンド油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油などの植物油が主に使われますが、そのほかに、精製水、蒸留水、エタノール、ミツロウ、グリセリン、なども使われます。
精油とは、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから、蒸したり搾ったりして抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。各植物によって特有の香りと機能を持ちます。
トリートメント法とは、精油を希釈したトリートメントオイルを身体や顔に塗布する方法です。香りとタッチングの両方による心地良さを通じて、心身の恒常性維持に役立てることを目的として行われます。疾病の治療を目的としたものではなく、健康維持、リフレッシュ、リラクセーションが目的です。
アロマトリートメントには、精神的作用として、不安感の軽減、安心感の獲得、リフレッシュ、リラックスなどの効果が、身体的作用として、保湿、整肌、血行促進、筋肉の凝りをやわらげるなどの効果があります。
トリートメントオイルは、植物性のオイルをベースに、精油を希釈して使用します。精油は、ゆったりリラックスしたいときにはラベンダー、明るい雰囲気にしたいときはオレンジ・スイート、リフレッシュしたいときにはローズマリー、心身のバランスを取りたいときにはゼラニウム、などが代表的なものです。
なお、精油を加えない基材だけでアロマトリートメントを行うこともあります。私は、公益社団法人認定のセラピストですが、精油はデュフューザーを使った芳香浴法で、基材は化粧品としても使用されているスクワランオイルを使っています。ちなみに、芳香浴法とは、精油を拡散して香りを楽しむことで心身のバランスを整える方法です。
アロマトリートメントは、トリートメントオイルを手のひらに適量に取り、馴染ませてから、トリートメントしたい部分に薄くのばします。手のひらを皮膚に密着させ撫でる程度の弱い圧でトリートメントする軽擦法(エフルラージュ)、やや強い圧でトリートメントすることにより皮下組織や深部組織へ刺激を与える強擦法(フリクション)、やや加圧しながら押したり揉んだりして皮下組織や深部組織をほぐす揉捏法(ペトリサージュ、ミーリング)という手法を使って施術します。
心地良いアロマトリートメントには、自然に手順が流れる連続性、ピタリと吸い付くような密着感、適度な圧、一定のリズムが必要です。なお、治療のマッサージのような痛みを感じるほどの押し方や揉み方はしません。
アロマトリートメントでは、診断や治療などの医療行為、あん摩、マッサージ、指圧などの医業類似行為を行うことはできません。なお、精油は、医薬品医療機器等法に定める医薬品や化粧品ではないとされています。
アロマトリートメントは、あはき法に定めるマッサージではなく、免許のいらない医業類似行為ですが、当該医業類似行為の施術が医学的観点から人体に危害を及ぼすおそれがあれば禁止処罰の対象となります。(平成3年6月28日都道府県あて厚生省課長通知)
次回は、いわゆるオイルマッサージについて、書いてみたいと思います。