夫婦間でも強制性交罪

  • 2020-9-27
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性的行為には性的同意が大切ですが、夫婦間の性行為についてはどうでしょう。誘っても応じてもらえない、したいのに誘ってもらえない、というセックスレスの話はよく相談されます。少数ですが、したくもないのに無理矢理されたという相談もあります。

夫婦は互いに守操義務を負うとされています。民法に直接的な明文の規定はありませんが、婚姻の本質からみて当然の義務であると解されており、不貞行為は離婚原因となります。

結婚はセックスの独占専属契約とも言われており、民法に性交渉を求める権利が明示的に定められてはいませんが、判例では、性交渉が婚姻の継続に関わる重要なものとして扱われている以上、性交渉を求める権利と応じる義務があると解釈されています。

しかし、夫婦間だからといって、いつでも相手に性交渉を求めることができるというものではありませんし、性交渉を命ずる判決を求めて裁判が起こせるわけでもありません。

一方で、夫婦間の性交渉については、性交の拒否または不能が離婚事由になるかという形で、法的な判断がなされることもあります。

例えば、結婚後約1年半の同居期間中に夫と性交できなかった事案では、裁判所は、夫婦の性生活は婚姻の基本となるべき重要事項であると指摘し、婚姻を継続し難い重大な事由(民法770条1項5号)があるとして、妻からの離婚請求を認めています(最高裁1962年2月6日判決)。

また、夫が自分が性的不能であることを告げずに結婚し、約3年半の同居期間中に性交渉がなかった事案で、妻からの離婚や慰謝料の請求を認めた裁判例もあります。(京都地裁1987年5月12日判決)

ただし、結婚後に肉体的・精神的理由で性交不能になったとか、単に加齢によって性交不能になったような場合には、離婚事由として認められないでしょう。

これらのことから、結婚相手との性行為なら、同意をとらなくてもいいと考えている人は多いですが、夫婦関であれば妻が拒否していても強制性交罪は成立しないという免除規定はありません。

無理矢理性行為をすれば、妻だろうが恋人だろうが、強制性交罪は成立します。慰謝料請求も刑事告訴も法理論上は可能です。あとは、夫が同意の上だと思っていたと主張した時に、不同意だったと立証できるかどうかだけです。

1987年6月18日広島高裁松江支部判決では、婚姻中夫婦が互いに性交渉を求めかつこれに応ずべき関係にあることはいうまでもない。しかしながら、法律上は夫婦であっても、婚姻が破綻して夫婦たる実質を失い名ばかりの夫婦にすぎない場合には、夫が暴行又は脅迫をもつて妻を姦淫したときは強姦罪が成立する。とされています。

1986年12月17日鳥取地裁判決では、たとえ配偶者間であっても、外傷を負わせるほどの暴行(軽く蹴る、叩く、殴るフリ等も暴力)や精神障害を患うほどの精神的苦痛(ストレスになることを継続的に行う)を加えた場合は暴行罪や傷害罪の対象となり、無理矢理性行為を強要すれば、強姦罪に該当しうる。とされています。

2007年9月26日東京高裁判決では、夫婦間の性交渉を求める権利・義務を認めつつも、それを実現する方法が社会通念上一般に認容すべきものと認められる程度を超える場合には、違法性を阻却しないと解される。暴行・脅迫を伴う場合は、適法な権利行使とは認められず、強姦罪が成立する。とされています。

従来は、夫婦間は強姦罪を認めないのが通説とされていました。それは、刑法の条文で、強姦は、暴行又は脅迫を用いて女子を「姦淫」することとされており、「姦淫」とは不正・不道徳な性交を意味するため、夫婦間に「姦淫」はあり得ないからです。また、夫婦は相手に性交渉を要求する権利があることがその理由とされていました。

しかし、夫婦間に性交渉を要求する権利があるとしても、暴行・脅迫を伴うような時はもはや適法な権利行使とは言えません。その解釈は時代に合わせて変わってきており、現在は、場合によっては夫婦間でも強制性交罪や強制わいせつ罪が成立するとされています。

これらの判例は、夫婦関係が破綻した状態のものですが、破綻前の状態で結婚相手から性暴力を受けているようなことがあれば、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV法)による保護を求めることができます。

気分が優れないのに性行為を強要されたり、生理的に受け付けられない行為では、セックスを楽しむことはできません。夫婦間でも、セックスは対等な関係であり、性的合意が必要だと思います。ちなみに、フェラやクンニが生理的に受け付けられない女性もいます。

配偶者とはできないけど、外では楽しめるという夫婦や、スワッピングを楽しむ夫婦もいます。性交痛やED等でできないから外で楽しんできて欲しいという夫婦もいます。

夫婦のセックスについての考え方は多様化しています。また、判例でも、夫婦関係が破綻している場合は、不貞は成立しないとされています。我慢しないで、お互いに尊重できて気持ち良いセックスができる新しい相手を探して、人生を楽しんではいかがでしょう。

次回は、健康にも美容にも効果のあるアロマテラピーについて、書いてみたいと思います。

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