コンドームは、装着することによって性的快感を損なわないよう、非常に薄くかつ丈夫に作られており、表面にはゼリー状の潤滑剤が塗布されています。女性が快感をさらに得られるよう、表面に凹凸状の加工がされているものや、冷感剤・温感剤を塗布したもの、ゴム臭を抑えるための香り付けをしたもの、等があります。
ラテックスゴムに対するアレルギーや特有のゴム臭を避けるために、ポリウレタン製コンドームが開発されました。ポリウレタン製コンドームは、ゴム製のものと比較すると熱伝導に優れ、相手の体温が感じられる利点があり、また非常に薄いにもかかわらず丈夫です。コンドームの色は半透明、水色、ピンク色、蛍光色、黒色などカラフルな色が多数揃っており、好みで選ぶことができます。
コンドームを選ぶときは、生感覚が欲しい、早漏対策をしたい、装着が簡単なのがいい、初めての人向き、女性ウケが良い、刺激のあるもの、などなど目的があると選びやすくなります。
生感覚、気持良さ重視で、大半の男性は、コンドームの薄さ至上主義となっています。そのため、コンドームメーカー各社がこぞって薄いコンドームの製造をしています。
男性はもちろん、女性も直に相手の体温や密着感を感じられる方が気持ち良いという声も上がっています。
気持ち良さと言ってもいろいろありますが、注目されたのは、相手の温もりを感じられることや、性行為中の違和感の少なさです。着けていないような使用感ということが求められています。
それを実現するためには薄さを突き詰めるのが最も合理的でした。しかし従来の素材である天然ゴムから作られたラテックスでは限界がありました。ラテックスでの最薄は0.03ミリです。
コンドーム業界では、コンドームを使用する人々の、気持ち良さを求めるニーズに応えるため、各社が薄さを追求した製品の開発に躍起になっていきました。そこで薄さ追及のために開発されたのがプラスチックの一種であるポリウレタンを素材としたコンドームでした。それにより0.02ミリを実現したのです。
そして、薄さ競争が激化し、ついに、サガミとオカモトにより、0.01ミリというポリウレタン素材の極薄のコンドームが開発されました。
素材の熱伝導性の向上により人肌の温もりの伝わりやすさ、ラテックスの3倍の強度で安全性と安心感、を実現しています。
ゴム特有の臭いも無く、表面が滑らかな感触で絶妙な気持ち良さを実現しています。装着する男性はもちろん、パートナーとなる女性も男性との密着感から気持ち良さを感じることができる、まさに幸福のコンドームとなっています。
なお、ポリウレタン素材のデメリットとしては、伸縮性が少ないため、サイズがフィットしていないと、ゴワゴワ感を感じて生感覚を100%享受できないことがあります
では、自分にはどのような厚さが合っているのか。これは性行為の持続時間によります。薄ければ薄いほど気持ち良さを感じますが、それは刺激が強いとも言えます。そのため、持続時間に自信が無い人や早漏の人は薄いコンドームを使うとすぐに射精してしまうことがあります。
標準的な持続時間の人や自信がある人は薄いものを選んでもいいでしょう。さらに気持ち良さを求めるのであれば、最薄の0.01ミリを選んでみましょう。逆に自信が無い人は標準的な厚みなども試しつつ、それでも改善されない場合は厚めのコンドームを使用することにより、自分に合った薄さのコンドームを選びましょう。
早漏気味の男性の中には、厚いコンドームを愛用する人もいます。
最も厚いコンドームは0.1ミリと、最薄のコンドームの10倍の厚さになります。早漏の人には特に持続時間を確保できる仕上がりとなっています。
これだけの厚みがあると使用感がしっかりあり、また破れる心配もありません。早漏の人やロングプレイを望まれる人にオススメの製品です。天然ゴムラテックス製なので柔らかな仕上がりとなっており、厚型コンドーム特有のしっかりとした使用感があります。
ただし、ゴムアレルギーがある人は発症する可能性があるため注意が必要です。
最近、この薄さ競争に一石を投じる製品が不二ラテックスから発売されました。それがポリイソプレンで精製されたイソプレンラバーという素材を使ったコンドームです。
この製品は、厚さは0.06ミリです。それなりの厚さがありますが、人肌の柔らかさを実現し、フィット感を生み、装着感を感じさせない気持ち良さを実現しています。温もりを伝えやすい素材となっているので、挿入中の違和感もなく、また相手をダイレクトに感じるような気持ち良さを感じられます。
これまでの「薄さ=気持ち良さ」という常識を打ち破り、極薄でなくても気持ち良いコンドームというものを実現した製品です。