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カーマ・スートラには、人妻に対する求愛について、記述されています。前回で書いたように、いろんな手段によって親密となり、話の糸口をつける。また、彼女と自由に交際している人と親しくして、その人と一緒に何か仕事を始め、その仕事にかこつけて彼女の許に出入りするように努める。
親しさが増してきたら、彼女の手許に何か品物を預け、それを毎日あるいは機会あるごとに絶えず一部分ずつ返してもらう。彼女の親しみを得るために、彼女と共通の友達と親しく談笑したり、静かなところで会ったりする機会を作る。彼女が興味を持っている装飾品等を売ったり作ったりしている店を紹介したりして、彼女といつも会うための努力をする。彼女が何らかの物品やサービスを求めている場合は、自分の有する経験、知識、技術などを彼女に示す。
そして、人妻に対する具体的な求愛については、彼女と親しみ昵むに至って、彼女の身振りや素振りで彼女の気持ちが分かったときには、処女に対すると同じように、巧妙な手段で彼女を口説く。その場合、処女は未だ性交を知らないのであるから、処女を口説くのは優しくしなければならないが、人妻は性交を既に知っているのであるから、大胆な手段を取る。
彼女の素振りなどにより、彼女の愛情深い意中が外に現れたときには、彼女の嗜好品を貰い受け、自らのと交換をする。そして、彼女の欲しがる贈り物をする。繰り返し繰り返し言い寄り口説いて、彼女の心配をなくすようにする。そして、人の居ない場所に連れて行って、抱擁をし、接吻をし、彼女の秘密の箇所に触れる。
人妻を口説くに当たっては、その女性の行状を調べ、それによって、男性は彼女の性質を知る。相手の女性が意中を明らかにしないときには、媒(なかだち=仲立ち)をする女性を使者として、彼女を口説き落とす手段を講じる。彼女が誘惑を斥けながらも、なお交際を続けるときは、彼女の心は優柔不断となっている。このような女性は、徐々に口説くべきである。
彼女が誘惑を斥けながらも、特に綺麗に着飾って現れ、会ってくれるような場合は、人の居ないところで強いれば、彼女を口説き落とすことができる可能性がある。度々口説かれながらも、女性が長い間なびかないときは、彼女は男たらしであり、このような女性は、親しい交際を止めることによって、得ることができる。すなわち、男性が交際を絶つときは、彼女は、自分以外に女性ができたと思い込み、自らなびいてくるということです。まさに、恋の駆け引きですね。
女性が誘惑されたとき、激しく斥ける場合は脈がないことがあるが、激しく斥けながらも愛情を示すときは、口説くべきである。女性が男性の触るのを嫌がらない場合は、根気と辛抱によって口説き落とせる。
女性が傍らに伏せているときは、男性はあたかも眠っているかのように手を彼女に置く。この場合、彼女が更に言い寄られるのを望むときには、彼女もまた眠りを装って手を払いのけないでいる。根気よくこの動作をした後に、眠っている女性を抱擁すべき。彼女がそれを嫌がって起き上がっても、次の日にいつもと変わらないときは、彼女は彼の求愛を望んでいる。
しかし、彼女が彼に顔を見せないときは、媒の女性を使って口説く手段を講じる。彼女が永く顔を見せないで、その後に会ったときに、以前と少しも変わることなく交際するときには、彼女が愛の素振りを表した機会を待って、彼女に言い寄るべきである。
男性に言い寄られたのではなくても、女性が恋情を抱いたときには、次のような素振りを見せます。①人の居ないところに出かける、②男性と話すとき震えたりどもったりする、③手に汗したり顔に汗したりする、④男性に触れようとしたり、抱きしめたりする、⑤股を擦られても抗わない。まず初めに知り合って、次いで楽しく語り、女性の素振りで察したら、口説くべし、ということです。
情事の媒をする女性の役目・心構えについても、記述されています。身振り素振りを示したけれど、希にしか会うことのできない女性には、媒の女性を用いて密かに近づくべきである。
媒の女性は、良心的な方法によって彼女に近づき、情事の媒のために特に作り上げた話を物語り、人を魅惑する手段を用い、世間話や詩人の物語や人妻誘惑の冒険の物語をし、また彼女の美貌・知恵・親切・性質を誉めたたえて、彼女を悦ばすべきである、とされています。
そして、彼女の夫の精力の弱いこと、嫉妬深いこと、悪辣なこと、思慮のないこと、性愛の欠乏していること、貪欲なこと、移り気なこと、その他の秘密の欠点を彼女の耳に強調して語り、彼女に今の主人は相応しくないと後悔の念を起こさせるようにする。求愛者が素晴らしい男性であることを語り、彼女を悦ばす贈り物をし、彼女の信頼を得るように手練手管で臨むべき。
双方が意を通じた後に、密会が行われます。密会は主人の留守に行われる場合もありますが、人妻の家を訪問することは危険であることから、神殿参詣、宴遊会、祭典や祝祭の饗宴などで外出する際に、密会所で行われたようです。
次回は、カーマ・スートラの遊女篇について、書いてみたいと思います。