[PR]二階堂支配人がおすすめする出会えるサイトはこちらになります!(18禁)
性的同意はどう取ればいいのか、悩んでいる方は多いと思います。セックスはもちろん、手をつなぐ、ハグやキスなどすべての性的な行為の際に、お互いが積極的に望んでいるか気持ちを確認するのが「性的同意」です。
なぜ性的な行為に同意が必要なのでしょうか。セックスでなくても、デートの際に、「今日はどの映画を見に行こうか」といったことでも、提案があったら同意をしたり「見たくないから嫌」と言ったりしますね。人間は他人と行動しようと思えば、必ず同意を求めることをしています。「性」はプライバシーに関わることですから、とりわけきちんと同意をとらなければいけないのです。
以前は、あうんの呼吸とか、流れとか、その場の雰囲気でとか、特段の同意を取り付けることはほとんどありませんでした。また、「恥ずかしい」とか「卑しい」からと、ことばに出して同意を求めることもほとんど無かったと思います。でも、そのせいで権力・経済力・年齢・腕力など人間関係で上位に立つ人が、同意を求めずに自分の思うままに振る舞うことが当然のように行われていました。拒否したくても「嫌」と言えない、というのが性についての当たり前になってしまっていました。
しかし、嫌なことを無理強いすることは、人権侵害です。特に性に関しては、より重要なことです。これまでも意に反して性交をすると強姦罪になりましたが、2023年(令和5年)7月13日、性犯罪の規定を見直す改正刑法が施行され、不同意性交等罪が新設されました。犯罪の構成要件として、性的同意の有無が重要となっています。性的同意を取らないで性的な行為を行った場合は、犯罪となります。
性的な行為の前に、必ず相手の同意を確認することが必要となりました。性的同意とは、性的な行為を行うことへの同意であり、お互いの積極的な意思を確認することです。
では、どのように同意を取ればよいのでしょうか。具体的には、「ことばで同意をとること」が大切です。挿入するときには「いい?」と聞くべきだし、よければ「いいよ」と言うべきです。嫌なときは「ちょっとやめて」「今日はしたくない」と言うことが、二人の関係にとって、むしろプラスになります。
セックスという行為は 「相手に自分を明け渡す行為」 だと思います。命や人格そのものを無防備な形で差し出すのです。そのためには相手の気持ちを尊重し不安を除去しなければなりません。
そして、性的同意は、性的な行為の都度毎回取らなければなりません。前回会ったときに性的同意を取ったからといって、今回同意するとは限らないからです。その時々のいろんな事情で、セックスをしたくないときもあります。
性的同意について、あるアンケート調査では、23%の人が「ことばで確認しなくても相手の態度からわかる」と回答しています。さらに、同じアンケートで「“性的行為への同意あり”とみなされてもしかたがないと思うもの」として、「2人きりで個室に入る」34%、「相手の家や部屋に行く」46%といった結果もあります。このようなことばがないままの「同意の思い込み」が、性暴力に発展するケースは少なくありません。
彼女が家に来たらセックスOK、一緒に車に乗るのもセックスOKと思う人たちは、例外なくいます。2人だけの密室空間であれば何をやってもいい、と思い込んでいる人たちもいます。そのようなことを了解しない女性はたくさんいます。しかしながら、そのようなことは「常識」であるという考え方が、まだまだあります。それらは誤解、偏見、思い込みであって、「間違っている」ということを、さまざまな機会に言っていかなければいけません。性犯罪の被害者にも加害者にもならないために。
性的同意をことばにするのが難しいと感じる人もたくさんいると思います。では、どうしたらいいのでしょうか。例えばある人は、パートナーに「今日はセックスをしようか」というときには、相手の枕の上にハンカチを乗せておくそうです。眠るときにそのハンカチが自分の枕に乗っていればOKの合図なんだとか。そういえは、「Yes No 枕」というものがありましたね。今でもあるんでしょうか。
この他にも、いろんな合図の方法があると思います。ことばで「嫌です」と言うのは重くなりがちですが、LINEなどを使って、何かのマークのスタンプなら断りやすいでしょう。ただし、これは2人の間の積み重ねが前提です。浅い関係のうちはうまくいかないと思います。セックスを仕掛ける側は自分に都合よく解釈しますから。一番確実なのは、やはりことばによる確認だと思います。
そもそも性的同意はどのような行為から必要なのでしょうか。性的な行為のレベル、近づき方には、3段階くらいあると考えられます。まずは、手をつないだりキスをしたり、体に対するタッチ。そして次は、キスから相手の性感帯・性器におよぶタッチ。次の段階が挿入です。
性的同意は、最初の段階である相手の身体へのタッチから必要です。相手からの接触・侵入に対しては、拒否することは権利としてありますから、それに対して同意を求めていくのは、エチケット・マナーとして大事です。手をつないだりキスをしたり、抱擁やセックスなどの身体接触はコミュニケーションであるといわれています。いきなりではなく、その前にことばによるコミュニケーションを取りましょう、ということです。
次回は、性的同意の取り方に関して、もう少し書いてみたいと思います。