身体的な苦痛を伴うSMプレイは好まないけど、言葉責めや露出などの身体的な苦痛を伴わない羞恥プレイは楽しめるという人は多いようです。
女性は、裸や下着を見られるのを恥ずかしがりますが、一方で、見せたいという秘めた欲望も持っています。勝負下着がその一例です。ただし、誰に対してもではなく、好意を持つ男性に対してだけです。
羞恥心を利用した性的行為はいろいろあります。言葉責めはもちろん、行為を鏡に映してみたり、屋外で交わってみたり、ノーパンで外出してみたりと、多種多様です。
これらのプレイは、セックスのマンネリ化を防ぐことに役立っています。人は、時代や文化が移り変わる中で、常に新鮮な羞恥心を更新させる努力も続けてきました。
ラブホは、非日常的な空間を作り出すことで様々なプレイが可能となり、羞恥心が生まれやすい環境を作りました。AVも、禁忌を犯して恥ずかしがる女性が徐々に興奮して、最終的には快感の渦に身を落とすという細かい設定やストーリーがあるものが多くなってきました。これらは、セックスのマンネリ化を防いでくれています。
セックスを積極的に楽しんでいるという人たちから、いろんな羞恥プレイについて聞いたことがあります。
女性にとって、四つん這いの姿勢になるのは、もの凄く恥ずかしいことだそうです。
お尻の穴が丸見えです。お尻の穴だけは見ないでと懇願する。イヤだと言いながら、恥ずかしいポーズを受け入れ、いつしか欲してしまっている状況に興奮し、気がつけば女性の方からお尻を振り立ててしまう。これを見た男性も興奮してしまう。
四つん這いの状態から上半身をベッドにつけ、お尻を高く持ち上げて、膣とクリトリスを交互に舐められて…。この体勢でたっぷり濡らされて、そのままズブーっと奥まで挿入されると、普通に正常位や騎乗位でするよりも、ずっと強く感じると言っていました。
ベッドの上ならまだしも、残業をしていて会社の会議室で、不倫の男性上司に求められて女性部下は全裸で四つん這い。他に誰もいないことが分かっていても、もし誰かが戻ってきて、見られたらどうしよう。とためらいながらも、何やらドキドキする感覚。すると上司は、四つん這いになった女性を何も言わずに眺めるのみという放置プレイ。
上司からの視線を感じれば感じるほど、全身が敏感になって、女性は、どこでもいいから触って欲しいという気分になって。何もせず見られているだけなのに、呼吸も荒くなり、お願い、早く何かして、という気持ちになってきた時に、上司が突然、女性の秘部を舐めてきた。すると、女性は、頭のてっぺんから足の爪先まで痺れるようなすごい快感が走り、ガクガクと震えてへたり込んでしまったそうです。
ある不倫カップルは、セックスの前、彼女に、官能小説を声に出して読ませているそうです。読んでいる最中、彼女は何度も生唾を飲み込みながら、顔を赤らめて。恥ずかしさから声が小さくなると、もっと大きな声でと促すと、彼女は意を決して、声を大きくする姿に、彼は凄く興奮するそうです。恥ずかしがっている彼女の方も、秘部を触るとじっとりと湿っていたそうです。
ある夫婦は、夫が突然、オナニーを見せて欲しいと言ってきたそうです。妻は、最初は恥ずかしいからダメと断ったのですが、どうしてもと言うので。夫に見られながら、秘部を弄くるのは恥ずかしくて、不思議な感覚だったそうです。途中からついにイキたくなって指を深く挿入したり、激しくしたり。見られながらした方が、自分ひとりでするより数倍も気持ち良かったと言っていました。
セックスで恥ずかしい体位だから燃えるという女性もいました。
彼女は、仰向けで伸ばした両脚を天井高くまで掲げ、そのまま頭の方向へと倒していって、最終的には床に両脚の爪先をつける体勢を求められました。
屈辱的とも言えるポーズをさせられるだけでも恥ずかしいのに、彼女の股の間からは、アソコや肛門をの覗き込んでは舐めて責める彼の表情が見える。羞恥心を掻き立てられ、すっかり支配された気持ちになって、彼女は凄く感じてしまったそうです。
女性に気持ち良くなってもらうためには、優しい愛撫が不可欠。その上で、男性が女性の羞恥心を快感に変える技を持つことで、より深いセックスを楽しめるようになります。
信頼できる相手だからこそ、普段は絶対にしない、人に見せられないような、恥ずかしい体勢をお互いにしてみる。そうすれば、もっと気持ちの良いセックスができます。
挿入しているところが見えると、より興奮するでしょう。鏡を使ってみるのもひとつの工夫です。音を立ててフェラやクンニをすると、普段の何倍も燃え上がるでしょう。
ときには非日常的なシチュエーションも大事です。それで女性の恥ずかしさは増し、いつもとは違う、濃密で幸せに満ちた時間を過ごせます。羞恥心と快楽は表裏一体。恥ずかしさという潤滑油が官能の炎をさらに燃え上がらせます。
マンネリ化した夫婦関係を解消するためには、ときには大胆なことも必要です。例えば、妻が普段は絶対に着ないようなセクシーな下着を身につける。着ている妻も、見ている夫も、どちらも恥ずかしいと思うほどの刺激が効果的です。驚きとともに、恥ずかしいという感覚を共有できれば、その先のセックスも新鮮なものになっていくでしょう。
次回は、羞恥と快感について、書いてみたいと思います。