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フェティッシュバーとは、SM、露出、緊縛、鞭、フェチ、乱交、異性装、コスプレなどさまざまな性的嗜好を持つ人同士の交流の場を提供してくれる「飲食店」で、変態バーとも言われています。お酒を飲みながら、他の客と主に性癖についての会話を楽しむことなどを目的としたバーです。
自分は変態だと認識していなくても、性に関して好奇心を持っている人は、行ってみる価値はあります。性に関していろんな見識や経験のある人たちが店に来るので、性に関して疑問に思っていることや知りたいことが聞けたりします。
さまざまな性的嗜好を持つ人が集まる場所なので、自分の性癖を話しやすく、素直に自分を解放できる空間です。隠れ変態には良い交流の場になるでしょう。年齢も、若い人から比較的高年齢の人まで幅広いです。好奇心旺盛な若い女性や主婦が来ることもあります。いろいろと楽しめますが、性器や女性の乳首の露出は禁止されています。
店内での写真・動画の撮影や連絡先の交換は、一般的に禁止されています。嫌がることを聞いたり、しつこく話しかけるなど、不快感を与える行為は、マナーとして、行ってはいけません。同じ性癖であっても、必ずしも好感を持ってもらえるとは限りません。
壁に変態グッズが飾られている店もありますが、普通のバーと同じで、お酒や会話を楽しむのがベースとなっています。もし客同士が盛り上がって、店内で禁止されているようなプレイがしたい場合は、店を出て、近くのホテル等で愉しむことになります。
深夜営業をしなければ普通の飲食店ですが、深夜営業をする場合は、「深夜酒類提供飲食店」として、風適法33条の営業の届出が必要です。なお、接待を伴う風俗店(1号営業)の営業許可を得ている場合は、深夜営業の届出は受理されません。
飲食店なので、ショーやプレイをメインとすることはできませんが、ショーやプレイなどのイベントが行われている店もあります。盛り上がれば、公然わいせつ行為とならないようなハプニングはあるかもしれません。
ハプニングバーも、フェティッシュバーと同じ飲食店です。コスプレ衣装が揃えてあったり、SMグッズが用意されている店もあるので、大差ないように見えますが、フェティッシュバーは、オープンスペースのみなので、ハプニングを禁止しています。ハプニングバーは、プレイスペースが有り、そこでは性行為をしてもよいというルールになります。
ハプニングバーでは、露出趣味の人がオープンスペースでセックスをしたり露出をする場合がありますが、刑法174条の公然わいせつ罪となり、行為をした客は逮捕されます。店の経営者や従業員も、刑法62条により公然わいせつ幇助罪で逮捕されます。
フェティッシュバーは、ホームページのシステム欄や規約欄に「当店はハプニングバーではありません」と明示しています。ハプニングバーであれば来店時に身分証の提示が必要であることが多いですが、フェティッシュバーは不要であることが多いです。
ハプニングバーが摘発されることがよくありますが、それは、店内で性交や性交類似行為をする、全裸になる、性器を露出する、などの行為をした場合に、公然わいせつ罪や公然わいせつ幇助罪で、客や経営者・従業員が逮捕される場合です。現認や立証がされなければ、摘発はできません。公然わいせつ罪は一般的には現行犯逮捕なので、警察官が捜査のために会員として入店し、公然わいせつ行為を現認したようなケースです。したがって、警察官が会員とならないよう、入会時に健康保険証の提示を求めている場合が多いです。
フェティッシュバーのシステムは、店によっていろいろです。入会金の有無、身分証提示の有無、入店料金などは、電話で確認したり、ホームページなどで確認しましょう。
ほとんどの店が、フリードリンク制で、一部有料メニューもあります。フリータイム制のところが多いですが、時間制のところもあります。金額的には、単独女性が安く、単独男性が高く設定されていて、カップルや女装男性はその間にあります。
店のマスターや従業員は、飲食の提供やイベントの手伝いはしますが、風俗店ではないため、同席して長時間の談笑や、お酌や、カラオケでデュエットしたり、一緒にゲームをするなどの接待行為はしません。なお、女性従業員と男性客が長時間話し込んだとしても、歓楽的な雰囲気を醸し出すのとは程遠い世間話であれば、接待行為とはなりません。
性癖はセンシティブな内容であり、初めての人は会話に入って行きづらいものですが、積極的に話さなくても、相槌を打ったり、周囲に合わせて微笑むだけで、少しずつ馴染んで行けばよいと思います。同じ性嗜好の人と仲良くなったり、自認していなかった隠れ性癖に気づいたりすることもあります。
SMバーも、フェティッシュバーの一種です。SMバーは、SMをコンセプトとした飲食店で、店内に鞭や縄、蝋燭、コスプレ衣装など様々なSMグッズが用意されており、希望すればたいてい無料でSMプレイが楽しめます。SMにちょっとだけ興味があるという人や非日常を味わいたいという人も気軽に楽しめます。
似たような名前でSMクラブというのがありますが、SMクラブは、Sの女王様とMの男性客が1対1で楽しむ性風俗で、SMバーとは全く別物です。
次回は、ハプニングバーについて、詳しく書いてみたいと思います。