パラフィリア

  • 2022-6-16
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精神医学的には、性嗜好が一般的ではないものを総称してパラフィリア(性的倒錯)と呼んでいます。その中で、精神医学的関与(治療)を必要とするものを、パラフィリック障害(paraphilic disorder)と呼んでいます。具体的病名としては、露出障害、フェティシズム障害、窃触障害、小児性愛障害、性的マゾヒズム障害、性的サディズム障害、異性装障害、窃視障害などがあります。

そのうち、露出障害、窃触障害(同意していない相手に対して)、小児性愛障害、性的サディズム障害(同意していない相手に対して)、窃視障害は、行動に移せば性犯罪になるもので、精神疾患と診断されます。一方、フェティシズム障害、性的サディズム障害(同意している相手に対して)、性的マゾヒズム障害、異性装障害は、行動に移しても性犯罪にはならないもので、本人に苦悩や障害がない限りは、精神疾患とはみなされません。

露出障害は、自分の裸体や性器や性行為を公衆の面前や第三者に晒すことで性的興奮を得ることを特徴とします。本人に重大な苦痛または機能障害が生じているか、他者が被害を被っている場合に、精神疾患と診断されます(以下同様)。なお、同意が成立した観客によって見られる行為である場合、例えばストリップ嬢や、AVタレントになったりする場合は、問題が生じることは希であるため、精神障害と診断されない場合があります。

フェティシズム障害は、性的興奮をもたらす手段として、無生物の物体(フェティッシュ)の使用または性器以外の体の部分に対する非常に特異的な注目により強い性的興奮を生じることを特徴とします。フェティシズムを有する人の大半は、重大な苦痛または機能障害が生じていないため(以下同様)、障害とは診断されません。

主なフェティッシュ(フェチ)の対象物は、眼や瞼、歯や牙、体臭、無毛、筋肉、処女、毛髪、汗や涎、尻、肥満、巨根、包皮、太股、乳房や乳首、母乳や授乳行為、肌着や下着、衣服、靴、使用済みの下着や生理用品など、写真や動画、ラバー、レザー、猥褻な言葉、3P、寝取られ、乱交、輪姦、獣姦、屍姦、肛門への異物挿入、排尿や飲尿、浣腸、排便や食糞などがあります。なお、相手の同意がない場合は、犯罪になることがあります。

窃触障害は、人に触ったり、身体をこすり付けたりすることで強烈な性的興奮を覚え、それを実行に移す(痴漢行為)、あるいは、実行することを空想することを特徴とします。同意している人に対して行われる「痴漢プレイ」は、診断の対象外です。

小児性愛障害は、通常13歳未満を対象とする性的興奮をもたらす反復的な強い空想、衝動、または行動を特徴とします。ただし、犯罪となるが小児性愛障害とはならない場合もあります。ほとんどの例において、犯罪者は、性愛対象の小児の知人、家族、義理の親、権威をもつ人間(教師やコーチなど)です。なお、児童ポルノの単純所持は、違法であり処罰されますが、それだけで小児性愛障害の診断基準を満たすものではありません。

性的マゾヒズム障害は、性的興奮を得るために、侮辱される、叩かれる、縛られる、その他の虐待を受ける行為に、意図的に参加することを特徴とします。マゾヒズム的な興味をもつ人の大半は、障害とは診断されません。

性的サディズム障害は、相手に肉体的または精神的な苦痛を与えることで性的興奮を覚えることを特徴とします。サディズムの傾向のある人でも、ほとんどは障害とは診断されません。拘束具を使ったり、縛ったり、叩いたりするような多少のサディズム的またはマゾヒズム的な行為は、健全な性的関係においてよくみらます。

ほとんどのサディスティックな性行為は、合意のあるパートナーとの間で行われ、侮辱行為や殴打はプレイにすぎず、参加者は、実際の侮辱やけがを負うことを慎重に回避しています。プレイにおいては、完全な征服感と優越感を空想することが重要になるため、サディストは、入念な方法で相手を縛ったり、さるぐつわをはめたりします。

なお、合意のない相手に対して行われる場合、性的サディズムの行為は犯罪とみなされます。また、性的サディズムはレイプと同義ではありません。首締めは、脳に障害を与えることがあるので、危険です。緊縛も、血管障害を起こしたりするので、注意が必要です。

異性装障害は、異性装により反復的な強い性的興奮が生じるもので、それが空想、衝動、または行動として現れることを特徴とします。異性装者の大半は、障害とは診断されません。パートナーが協力的な場合は、異性装の男性は部分的または完全に女装して性行為を行うことがあります。「クロスドレッサー(cross-dresser)」は、一般的で容認されやすい用語です。 なお、性自認と同じ性の服装の場合は、異性装とは言いません。

窃視障害(覗き)は、裸の人、脱衣中の人、または性行為中の人を見ることによって性的興奮を得ることを特徴とします。見る対象が同意のない相手である場合は、犯罪となります。窃視に興味をもつ人の大半は、障害とは診断されません。性的状況下にある他者を見たいという欲求はよくみられるもので、その欲求自体は異常ではありません。多くの文化では、性行為を見ることのできる合法的な機会(AV等)が豊富に存在します。なお、窃視行為は、法律に触れる結果となりうる性行動のうち最も一般的なものです。

パラフィリアは人間の性に関わる精神疾患ですが、時代や文化と共に定義や分類が変化し続けています。かつて同性愛は性的倒錯であるとされていましたが、現在は、そうではありません。今後も時代や文化の変化とともに、旧来の症例がパラフィリアとしては該当しなくなる場合や、一方で、新しく追加される症例が出てくる可能性があります。

次回は、健全な変態行為について、書いてみたいと思います。

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セラピスト兼カウンセラーのstar です。

美容と健康にとても効果のあるsexが楽しめるよう、お手伝いをしています。

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