カーマ・スートラ秘法篇

  • 2024-6-21
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カーマ・スートラには、いろんな方法によってもなかなか所期の目的を達成することができない場合は、秘法という特別な方法を用いるべき、との記述があります。現代に通用する方法もありますが、眉唾もありますので、斟酌の上、参考にしてみてください。

まず、魅力を増す方法として掲げられているのが、美貌、美徳、若々しさ、寛容なこと、です。美貌を増す方法としては、タガラなど特別な植物の葉から精製した油膏を塗ったり、粉末を塗布したり、飲用したりすると、美貌が増すとされています。現代では、いろんな化粧品や健康食品やサプリなどが多く出回っているので、美貌や若々しさについては、努力されている方も多いと思います。美徳や寛容なことについては、生まれついての性格、生活環境により身につくものが多いですが、不断の努力により獲得することもできます。

相手の歓心を得て、自分の思い通りにする方法についても、記述されています。白サンザシの実、黒胡椒、長胡椒の粉末を蜜で混ぜてペニスに塗ると、セックスに効果がある。葬式の花輪の残りや孔雀の骨の粉末等を混ぜて作った粉を女性の頭部、男性の足に振りかけると、お互いの情欲を増すのに効果がある。

ヴァヂナスニーの根を粉砕し、砒素と硫黄の溶液に混ぜ、乾燥させ粉末にして、蜜と混ぜてペニスに塗れば、セックスに効果があり、また相手の女性を意のままにすることができる。夜間にその粉末を焼いて煙を出し、煙の向こうに金色の月が見えたら、どんな女性も男性の思いのままになる。また、この粉末に猿の糞を混ぜて娘に振りかければ、娘は他の男性と結婚できなくなる。

アリスの根を刻んだものにマンゴー油をまぶして、それをシスの樹の幹に開けた穴に6か月間置き、できた膏油をペニスに塗れば、女性を意のままにすることができる。

ラクダの骨をブリンガ・ラージアの樹液に浸してから焼いて、その灰で作った膏をラクダの骨で作った容器に入れて、アンチモニーと混ぜ、これをラクダの骨で作った筆で瞼に塗ると、眼を澄まして美貌を良くし、女性を意のままにすることができる。

強精剤についても、記述されています。蒜の球根、胡椒、甘草を、砂糖を入れた牛乳で煎じて飲めば、精力を増すことができる。牡羊と牡山羊の睾丸を牛乳で煮て、砂糖を混ぜて飲めば、強精に効果がある。

菱や莎や甘蔗の根などを潰して、砂糖を入れた牛乳や溶融した乳脂で弱火にかけて煮て作った甘い食物をできるだけ食べれば、無数の女性を相手にすることができる。米を雀の卵の中身に浸して粥を作り、蜜と溶融した乳脂を混ぜて食べると同じような効果がある。溶融した乳脂、蜜、砂糖、甘草、千歳蘭、牛乳の六種を混ぜた甘露は効果大で、強精と長寿に効果のある飲み物である、という記述もあります。

減退した精力を回復する方法についても、記述されています。精力の強い女性を満足させることのできない時は、手段を用いるべきである。まず、性交を始めるにあたって、女陰を手で摩擦し、液が分泌するに至って交接すべきである。これは、性欲を増進せしめる。

口唇によるセックスは、精力の弱い男性、老齢の者、肥満した者、セックスによって疲労した者の性欲を増進せしめる。また、これらの者は、ペニスの模造品を用いるべきである。これは、金、銀、銅、鉄、象牙、水牛の角で作られる。また、錫、鉛で作り、柔軟で冷たく、精力を増し、かつ女性を満足せしめるという目的にかなったものである。

また、これは木で作り、人のペニスと同じ大きさにし、外面には多くの粒状の突起を作って粗くすべきである。睾丸のような玉が付けられているものもある。ペニスの大きさに相応しく作られて、ペニスに開けた孔によって腰部に結びつけられるものもある。

ペニスに穿孔するときは、小児は、耳にピアスの孔を開けるのと同じようにして行う。若者は、刃物でペニスの尖端を切り、出血する間水中に立っている。傷口を清潔に保つために、その夜に痛みを耐えてセックスを行う。翌々日に薬液で洗浄する。しだいに大きくなる傷に、ある植物の葉脈を増強剤として巻きつめる。蜜を混ぜた甘草で傷を洗浄する。その後に、鉛製の耳環(じかん=イヤリング)で傷を大きくし、最後に油を塗る。

ペニスを大きくする方法についても、記述されています。樹上に棲む虫の刺毛でペニスを擦り、十夜の間油を擦り込み、再び虫の刺毛で擦り、更に油で擦り込む。このようにしてペニスが腫れ上がったとき、ベッドに俯いて臥せ、その孔からペニスを垂れさす。その際、冷たい薬液で痛みを鎮め、漸次にペニスを大きくすべき。この腫れは一生の間継続する。この他にも、ペニスを大きくする秘法が記載されています。

特殊な技術として、薬液を塗布するなどによって、相手の男性を退けさせる方法、相手の男性の性欲を減退させる方法、一晩だけ陰門を収縮して挿入できなくさせたり、陰門を拡大して男性を感じなくさせる方法、などが記載されています。

このように、カーマ・スートラには、いろんな秘法が記述されていますが、どれくらいの信憑性があるのかについては、かなり疑問ではないかと思います。これらの秘法は呪術的な要素が多いと思われますが、効果を信じて実行すれば、それなりの効果が生じてくるかもしれません。別の要素で効果が生じたとしても、この呪術の効果だと信じる人もいるでしょう。まさに「鰯の頭も信心から」ですね。ただし、身体に害があると思われる方法は試さない方がよいでしょう。

次回は、先日訪問した「珍宝館」について、書いてみたいと思います。

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セラピスト兼カウンセラーのstar です。

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