征服欲の行き着く先は、独占欲です。独占欲とは、独り占めの欲求のことを言います。自分だけのモノという状況への強い執着心を意味し、失うことや他の男性の手に渡ることを強く恐れるもととなるものです。
独り占めの状況を脅かす相手に対して強い敵意や激しい嫉妬心が働き、失いたくないという恐怖心や執着心から、強引にでも自分の手元に置いておこうとする衝動的な行動の原因になります。
独占欲は女性を自分だけのモノにしたい、支配欲は女性を自分の言う通りにさせたい、という気持ちです。独占欲と支配欲は似ていますが、このように元々の意味は違います。
しかし、独占欲から支配欲に繋がったり、支配欲から独占欲に繋がることがよくあるので、相互に関係があります。
独占欲の強い支配的な男性は、パートナーに趣味、関心事、友情を諦めるように説得する傾向にあります。自分がコントロールできないような興味を持たれては困るからです。
極端なケースでは、独占欲の強い支配的な男性は、言葉でも肉体的にも虐待の傾向を見せます。自分の期待し望むようにパートナーを行動させたがります。
独占欲は、強い執着心がもとになっています。独占したい女性への執着が強いほど、もし失ったらという可能性を考えただけでも強い恐怖を感じます。失うことへの恐怖が強過ぎるあまり、心は常に不安を抱えています。
その不安を失くすために、常に安全な状況を求めます。その結果、自分以外の男性とは話すな、関わるな、といった極端な要求をする強い独占欲の原因となります。
自分が好きな女性に他の男性が寄ってこないよう、露出の高い服を着るな、というような指図をします。
トロフィーワイフという言葉があるように、男性は女性を自分が獲得した勲章のように思う傾向にあります。他人に自慢できることとして彼女の存在を認識しており、失うことはカッコ悪いことであり、不名誉なことなのです。自分の名誉を守るという身勝手なプライドのために彼女を独占しようとします。
独占欲を具現する方法の一つとして、キスマークを付けたがります。キスマークを残すことにより、相手を自分のモノと確信していきます。
胸や首筋などは見てわかりますが、背中は見えにくいので、他の男性と遊ぶことのある女性は、十分に気をつけましょう。
独占欲の強い支配的な男性は、嫉妬心が強い傾向にあります。
嫉妬は、パートナーに抱く深い不安への反応です。そのため、もうパートナーに愛されていないのではと感じた時に表面化します。それが事実でなかったとしても、愛する人の注目の的ではなくなることを恐れます。別の言葉で言えば、捨てられるのが怖いということです。
独占欲が強い男性の特徴は、①自分だけを見ていて欲しいと思っていることです。
他の男性に目移りすることを極度に嫌がります。常に自分だけを見ていて欲しいので、ちょっと男性の話をした、ちょっと男性を目で追った、ちょっと男性に笑顔をみせた、こんな小さなことでも嫌な気持ちを持ってしまいます。
独占欲が強い男性の特徴は、②彼女の全てを知りたいと思っていることです。
独占欲が強い男性は彼女に対して「自分のモノ」という意識が強いので、彼女のあらゆることを把握しておきたいのです。
今どこにいるのか、どんな服を着ているのか、誰といるのかなど、彼女の全てを知っていないと不安になってしまうのです。
独占欲が強い男性の特徴は、③彼女が浮気しないか不安に思っていることです。
相手を疑う心理から独占欲が強くなってしまっているということが考えられます。特に彼女の浮気を疑ってしまう男性は多く、浮気を防ぐ方法として束縛を選んでしまうのです。
彼女が浮気をしないかという不安が支配に繋がり、独占に行きついてしまっているのです。
独占欲が強い男性の特徴は、④嫉妬深い、無趣味、プライドが高い、という傾向にあることです。観察して、独占欲の強い男性を避けるときの参考にしてください。
嫉妬深い男性は、恋人が他の男性と仲良くしているのを見るとヤキモチを焼いてしまったり、電話やLINEのやり取りをしていると不安な衝動に駆られたりします。
無趣味の男性は、他にすることがなく、彼女の行動がいちいち気になり干渉してきます。
プライドが高い男性は、都合が悪くなると人のせいにばかりして、自分が悪いことを認めようとしません。
デート代やホテル代は男性が負担すべきだという考えの男性は中年以降に多いですが、裏を返せば独占欲丸出しで、「費用を負担しているから俺の言うことを聞け」という本音を持っています。
デート代やホテル代を負担してくれないと付き合う気になれないようなレベルの低い男性を選ぶか、ワリカンしてでも付き合いたいと思うレベルの高い男性を選ぶか、女性の価値観もいろいろですね。
男性の皆さん、報酬までもらえるホストのようになれとは言いませんが、ワリカンでも付き合いたいと言われるようなレベルの高い男性になるよう、自分を磨きましょう。
次回は、男性の嫉妬について、詳しく書いてみたいと思います。