セックスは女性の美容と健康に効果がありますが、実は、普通にセックスをするだけでは不十分なのです。女性の美肌効果には、別の理由があります。
結婚して中出しするようになったら肌が綺麗になったとか、彼の精液を飲むようになってから美肌になった、などの体験談をよく聞きます。
これは、精液に含まれている男性ホルモンの働きだと考えられています。
膣内で射精された精液に含まれる男性ホルモンは、子宮の壁を通って、血管に流れ込み、１～２時間で脳に届きます。男性ホルモンは脳を強力に活性化させる機能を持っているので、女性の脳は活性化し、女性は強烈な快感を得ることができます。
また、女性の体内に入り込んだ男性ホルモンは、脳の視床下部を刺激し、下垂体に働き、卵巣を刺激して、女性ホルモン（エストロゲン）が分泌されます。エストロゲンは女性を綺麗にする作用があるので、女性の体はより美しくなっていきます、
女性が中出しを伴うセックスをすると、肌は綺麗になり、肌に張りが出てきて、肌も髪も艶やかになるのは、男性ホルモンの刺激でエストロゲンが分泌された結果です。
これが、精液と美肌の関係の正体です。セックスの美肌効果は、精液に含まれる栄養素によるものではなく、男性ホルモンの働きによるものです。
なお、女性の美容に効果があるのは、愛のあるセックスだけです。お仕事セックスや義理のセックスなど、愛のないセックスをしても美容にはそんなに効果がありません。また、コンドームなどで避妊をすれば、精液の効果は得られません。
男性ホルモンの効果は１か月間続くようなので、女性は、最低でも月に１回は精液を得る必要があります。女性の生理周期からして、毎月妊娠しにくい期間（安全日）があります。妊娠したくない場合は、基礎体温を測るなどして、安全日に精液を吸収しましょう。
また、膣内射精で精液が女性の体内に入ることによって、女性の遺伝子を活性化させ、免疫力や栄養摂取効率、睡眠の質を向上させると考えられています。集中力や記憶力もアップさせるという効果もあるそうです。
そのほか、精液の成分であるコルチゾールには感情を高める効果があり、エストロゲンとオキシトシンには気分を高揚させる効果があり、セロトニンは抗うつの効果があることが分かっています。
生でセックスをしていた女性は、コンドームを使った女性に比べてうつ症状が出にくかったという研究報告もあります。セックスによる作用というよりは、精液が女体にもたらした効果であると考えられています。精液は天然の抗うつ剤とも言えそうです。
こんなに素晴らしい効能を持つ精液ですが、女性が精液の恩恵をフルに享受するためには、精液を余すところなく体に取り込む必要があります。つまり、膣内射精をしてもらうのが一番です。
もし、事情があって妊娠したくない場合は、基礎体温を測るなどして、安全日は中出し、危険日は口内発射するようにすればいいでしょう。精液は美味しくはありませんが、飲めば女性は美しくなり、脳は活性化するので、頑張りましょう。良薬は口に苦しです。
精飲の効果は薄いという説もありますが、膣内射精とほぼ同等の効果が得られるという海外での研究結果が最近出たようです。
ただし、ホルモン系以外の成分の効果は、微量であるため、期待はできないようです。
生でセックスをする場合は、妊娠と性感染症には十分に注意しましょう。精液にいくら素晴らしい効能があっても、望まない妊娠や病気をもらったのでは、割が合いません。
閉経した女性は、妊娠の可能性がないため、中出しで精液の効果を余すことなく享受できます。心置きなくセックスをして、若返りましょう。
また、パイプカット（卵管結紮や精管結紮）をした場合も、妊娠の可能性がないので、精液の効果を余すことなく享受できます。
なお、精管結紮で精子が出なくなっても男性ホルモンは精液中に存在します。
ちなみに、永久避妊手術であるパイプカットは、卵管結紮をすると排卵があっても卵子が子宮に行かないため、精管結紮をすると射精してもその中に精子が存在しないため、妊娠はしません。（精子の量は１％程度なので、精液の量はほとんど変わりません。）
このほか、ピル（経口避妊薬）や子宮内避妊具（ＩＵＤ・ＩＵＳ）でも、妊娠しないため、中出しによる精液の吸収はできます。
ただし、これらの避妊方法はＩＵＤを除き女性ホルモンのバランスに影響を及ぼすため、精液の効果は少ないかもしれません。
とても素晴らしい精液の効能、望まない妊娠と性感染症には十分に気をつけながら、女性の美容のために、享受しましょう。
次回は、加齢と性感について、書いてみたいと思います。
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