ブラジリアンワックス脱毛とは、主にVIOラインのムダ毛をブラジリアンワックスというワックスを使って脱毛する方法のことです。
その名の由来は諸説ありますが、一般的には発祥の地がブラジルだからだと言われています。サンバを踊る時など小さい面積の下着を身に着けるために、ワックスを使ってアンダーヘアを処理していたとか。
ブラジリアンワックスには、ハチミツなどを原料とする水性ワックスと松ヤニを原料とする油性ワックスの2種類があり、好みや肌の状態に合わせて適したタイプを選ぶことができます。水性ワックスは、比較的粘着力が弱いので、VIOなどの刺激に敏感な場所に、油性ワックスは、粘着力が強いので、うなじなどの産毛が多い場所に、向いています。いずれのタイプでも、温めて水飴状にしたワックスを毛に絡ませ、ペーパーを張って一気に剥がして毛を抜き取るという方法で脱毛します。
ブラジリアンワックス脱毛は、脱毛後のツルツルの状態を保てる期間は1~3週間程度とされています。毛量や毛周期の個人差によって変動しますが、カミソリで自己処理するよりは持続力があります。なお、ワックスで表面に出ているムダ毛を引き抜くだけなので、脱毛クリニックで期待できるような永久脱毛の効果はありません。
ブラジリアンワックス脱毛の方法は、サロンで施術してもらう方法と、ワックスを買って自分で行う方法の2つがあります。
サロンの場合、店によって料金体系はさまざまですが、VIOライン全てなら1回あたり4500~7000円ほどが目安。Vラインの毛を一部残すなど、デザインを整える場合は追加料金がかかることがあります。
ワックスを買って自分で脱毛を行う場合は、ネットショップなどでブラジリアンワックスのキットを購入する必要があります。基本的には、ワックス・スパチュラ(ワックスを塗るためのヘラ)・脱毛ペーパーの3点セットになっています。商品によって値段に幅はあり、2,000~6,000円くらい。サロンで施術してもらう場合と比べると、安く済むことが多いです。
ブラジリアンワックスでVIOを自己処理する方法は、①ハサミでアンダーヘアを2~3cmの長さにカットする。(短すぎても長すぎても、うまく脱毛できない。)②デリケートゾーンの汚れを洗い流し、タオルで乾かす。(汗などの汚れがあるとワックスが滑って、アンダーヘアをキャッチできない。)③脱毛したい部分にワックスを塗る。④ワックスを塗った部分にシートを貼り付ける。⑤毛の流れとは逆方向に一気に剥がす。
VIOなど自分の目で見えづらい部位を処理するのは、慣れている人でも難しいものです。まずはサロンでプロにやってもらって、自分でもできそうだと思ったらセルフ脱毛に挑戦してみるのがいいでしょう。
また、毛をシートで引き抜くという脱毛方法のため、感じ方は人それぞれですが、少なからず痛みはあります。サロンではなるべく痛くないように施術してもらえるので、できるだけ痛くしたくないという人はサロンの方が良いでしょう。
ブラジリアンワックス脱毛のメリットは、①レーザー脱毛や光脱毛と違って、施術によって直ちにムダ毛が無くなり、見た目がツルツルになることです。旅行や水着を着る前などのタイミングに合わせて処理をすることができます。急な予定が入った時も便利です。
②ワックスで脱毛するときに古い角質も一緒に除去されるので、肌が明るく見え、スベスベになります。また、ブラジリアンワックス自体は毛を抜くことを目的としたものですが、スキンケア成分を含んだワックスなど、脱毛+αの美容効果が期待できるものもあります。
③たまご形やハート形など好きな形を選びたい人には、ブラジリアンワックス脱毛がオススメです。また、永久脱毛やフラッシュ脱毛では一度脱毛すると長い期間毛が生えてこなくなってしまいますが、ブラジリアンワックスは一時的な脱毛なので、比較的短い期間で好きな形に整えたり変えたりすることができます。
④光やレーザーを使う脱毛方法ではないので、日焼けしていても安心して脱毛できます。
ブラジリアンワックス脱毛のデメリットは、①永久脱毛ではないので繰り返し行う必要があることです。施術の度に手間も費用もかかってしまいます。
②脱毛時の痛みを感じやすいです。毛を一気に引き抜くので、人によっては相当な痛みを感じます。(太い毛の人は、かなり痛いです。)
③肌への負担が大きいです。毛を抜いた直後は鳥肌のようになって毛穴が開くので、肌が荒れたり、埋没毛になったりと、肌トラブルの可能性もあります。
ブラジリアンワックス脱毛の注意点は、脱毛後のアフターケアが重要です。熱い風呂、プール、日焼けなど、皮膚に負担がかかるようなことはNGです。脱毛した部位を洗うときは、ゴシゴシ洗わず、泡でやさしく洗い、乾燥しないように保湿ケアをするようにしましょう。
次回は、サロン脱毛と医療脱毛について、詳しく書いてみたいと思います。