オナニーではイケるのにセックスではイケない、他の男性だとイケるのに彼とのセックスではイケない、という女性はとても多いようです。
また、セックスでイッた経験のある女性でも、セックスで毎回イク人は3割程度しかいないという調査もあります。
女性がオーガズムに達することができない原因は、いくつかあります。
これまでのカウンセリング活動で感じたことを集約してみました。
①心を解放できていない、不安要素がある
体と心は繋がっています。相手の男性に心を許せていなかったり、本当に好きな相手でなかったりすると、敏感なはずのクリトリスでも感じないことがあります。
反対に大好きな相手に心を開き自分を解放できていれば、腕を触られるだけでも敏感に反応してしまいます。
もちろん大好きな相手だからこそ、緊張してしまいセックスに集中できないということもあります。でもそれを乗り越えて、身も心もさらけ出せたときに訪れる快感は、素晴らしいものです。演技ではなくちゃんと感じたいのなら、コンプレックスを隠すことや綺麗に見せることに縛られず、自分をさらけ出す勇気を持ちましょう。
②性感が未熟である、経験が浅い
経験が浅かったり、性的に未熟だと、膣や乳首などを刺激されても感じないことがあります。好きな男性と手を繋ぎたい、もっと触れ合いたいという願望は誰にでもあるでしょう。その延長に、抱き合いたいという欲求が自然に湧いてこなければ、イクのは難しいと思います。ドキドキ感の先の欲望に気付くことが、オーガズムへの第一歩です。
どんなシチュエーションだと欲情するのか、どんなときに、どんなことを言われ、どのように触られると気持ちが盛り上がるのか、考えてみましょう。
そして、好きな男性がそのような言動をするよう、さりげなく仕向けてみましょう。
③心身が疲れている、体力が低下している
セックスで指や腰を動かすのは男性でも、イクためには、女性もかなりの体力を使います。したがって、心身が疲れていたり体力が低下しているとイケないことがあります。
睡眠不足、運動不足、不摂生などによる疲れや体力の低下がイケない原因になります。
自由自在にイケるくらいに性感が開発されていれば、少しくらい疲れていてもイケます。
しかし、まだイッたことがない人、たまにしかイケない人の場合は、体作りも大切です。
ストレスを抱えていたり寝不足が続いたりなど、体が疲れているとイキにくくなります。
④セックスに集中できていない
彼がこんなに頑張ってくれているから早くイカなきゃ、と焦ってしまうと、気が散って、よけいにイキにくくなります。イクためには集中力が必要です。
イキたいと頑張ってもイケません。それは、まだ理性が働いているからです。脳がセックスに夢中になった時に達することができます。
セックスは、相手への思いやりと同じくらい、自分の欲望に忠実になることが必要です。
気が散りやすい人は、セックスに集中するための工夫をしてみましょう。
視界を塞ぐと集中力が高まる女性は部屋を真っ暗にしてみるのもいいと思います。真っ暗にすると男性側の楽しみが減ってしまうという場合は、女性がアイマスクをするといいでしょう。集中力は増すし、気持ちも高ぶって、一石二鳥です。
お酒もいいと思います。羞恥心が薄れて、いつもよりセックスに集中できます。ただし、飲み過ぎには注意しましょう。男性はペニスの勃ちが悪くなり、女性は性感帯が鈍感になってしまって、セックスが楽しめなくなります。
⑤男性の対応に問題がある
いくら女性の心と体が準備万端でも、自分さえ射精すればいいという征服欲や支配欲が強くて自己中の男性が相手では、イクことは難しいでしょう。
男性の言動に愛が感じられなければ、男性の対応に不満を感じていれば、いつまでたってもイケないままです。
女性をイカせようとがむしゃらにピストン運動をしても、女性にとっては苦痛なだけです。女性が望む愛撫を続けるなど、女性がイクためには男性のサポートが必要です。
女性が望むのは、体ではなく心の相性、つまり安心感、優しさ、気配りです。
特別なセックステクニックはいりません。時間を掛けて、じっくり愛してあげましょう。
女性の心と体はデリケートです。これ以外にも、イケない原因があるかもしれません。
どうしてもパートナーとうまくいかないときは、他の男性とセックスを楽しむことも考えないといけないかもしれません。
イケるようになって、再度パートナーとヨリを戻すのもいいかもしれません。
次回は、脳イキについて、書いてみたいと思います。