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ポリアモリー(polyamory)」とは、日本語では「多重恋愛」と訳されており、同時期に、複数の相手と恋愛関係(性的関係を含む)にあることを全ての関係者が合意している、という考え方に基づくライフスタイル(恋愛関係)のことを指します。ギリシア語の「複数」(poly)とラテン語の「愛」(amor)に由来する、アメリカで造られた造語です。
同時期に複数の人との恋愛と聞くと、「浮気・ふしだら・不道徳」という言葉を連想し、嫌悪感を抱く人も多くいるでしょう。しかし、ポリアモリーは、複数の相手と「誠実」に向き合うことを重んじており、相手の同意を得ないで隠れて行う浮気や不倫とは違います。また、関係者全員が一同に会して乱交を行うわけではありません。
ポリアモリーは、親密な関係にある3人の形をとることもあるし、4人以上からなるポリファミリーの形をとることもあるし、関係性の中心人物一人が2人と別々に交際することもあるし、カップルの各人が独自に他の人と交際することもあるようです。また、全員が性的または恋愛的に他の全てと関係を持っているわけでもありません。
ポリアモリストが意識している重要なポイントは、①自分の愛する特定の複数の人と親密な関係を築くことを大切にしている、②人間は対等な関係であり、恋愛関係であるからといってお互いを「所有・コントロール」しない、③すべての人を同じだけ本気で愛するという価値観を持ち、④婚姻制度にとらわれない、自分の意志と選択により付き合う人数を決める、というものです。
だからといって、ポリアモリーは今の結婚制度に対抗していくものではなく、自分たちの愛の形が唯一絶対のものだと考えているものでもなく、多様な愛の形の一つとして自分たちの愛を認識しており、他の人に自分たちの愛のあり方を押し付けたい訳ではありません。
愛で結ばれた複数人の関係に対し、「愛を軽んじている」という意見もよく聞かれますが、例えば2人の娘がいる母親に対して、「1人の娘がいる親に比べて愛が半分である」と批判する人はほとんどいません。こうした「愛は無限である」という考え方が、一対一にこだわらないポリアモリーの思想に深くかかわっています。
複数の人を同時に愛することは、よくあることです。ポリアモリーは、パートナーの合意があるので、罪悪感から解放されます。一方、浮気や不倫の場合は、パートナーに嘘をつくことになり、罪悪感が生じてしまいます。
浮気や不倫をパートナーに告げない理由のひとつは、事実を知らせて相手を傷つけたくないからです。それはある意味、配慮でもあり優しさでもあります。他方、ポリアモリストの場合は、相手や自分がどんなことで傷つくのかを互いに伝え、ケアします。ポリアモリーには、相手や自分の痛みに寄り添いながら、臨機応変に対応していく配慮がみられます。このように、全員が状況を知っているか否かでは、自分の心の状態も信頼関係も配慮のあり方も変わってきます。複数の人を愛しているという「ありのままの自分」を受け入れてもらうことでできる信頼関係は、相手や自分の気持ちに嘘をついている状態でできる信頼関係とは違うものです。
一般的に複数の人と性愛関係を持つというと、浮気や不倫と変わらないと思う人もいるかもしれませんが、大きく違う点がいくつかあります。
①全ての関係者が状況を知ることができ、全員がすべての関係に合意している。浮気は、恋人というパートナーがいながらも心が浮ついてしまい、パートナーに隠しながら違う異性と性愛関係を持つというものです。不倫は、配偶者のいる男性もしくは女性が、配偶者以外と関係を持ってしまうというもので、配偶者にはその関係を隠しているのが普通です。
浮気や不倫はともにパートナーに嘘をつき隠し事をしながら、寂しさや性欲を満たすために別の人と関係を築いてしまうことから、多かれ少なかれ罪悪感を背負うことになり、何でも言い合えるパートナーとしての関係性は機能していません。しかし、ポリアモリーの場合、すべての人がすべての関係性を知り、合意の下で築かれた関係性になるため、隠し事をする必要もありません。大事な人にこそ、包み隠さず全てを話したいというのが、ポリアモリーの考え方です。
②どの人のことも優劣をつけず、誠実に愛している。一般的に浮気や不倫は、正規のパートナーこそ一番大切であり尊重すべき存在、と考えられており、浮気相手や不倫相手の地位は低く、関係性に大きな差異が生じています。そして、正規のパートナーだけでは満たされない欲望をこっそりアウトソース(外注)するという考え方です。一夫一妻制の下、男女で結婚し、生涯お互いだけを愛し、幸せになれることが一番でしょうが、結婚は契約に過ぎず、愛を保証するものではありません。故にパートナーから愛を感じることができずに、配偶者以外の人にこっそりと愛をもらい、浮気や不倫が発生するのです。それらを考察すれば、誰にも隠し事をせずに、みなで幸せを共有しようというポリアモリーの思想は斬新的なものです。
しかし、いくら信頼関係や配慮があっても、嫉妬というのは避けられないようです。ポリアモリーにおいて嫉妬は大きな課題とされています。ポリアモリーのマニュアル本には、嫉妬で辛さを感じたときは自分で抱え込まずパートナーに相談することが奨励されており、パートナー同伴で専門家のカウンセリングを受けるというケースもあるそうです。嫉妬は「社会的なもの」と位置づけられ、嫉妬を排除するのではなく、嫉妬とうまく付き合っていこうとしているようです。
次回は、日本の風習であった盆踊り乱交パーティについて、書いてみたいと思います。