老いてなお性を楽しむ

  • 2023-3-10
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セックスは、本来自由なものです。いつ、誰と、どこでセックスをするか、自分で決めればいいものです。誰かに迷惑を掛けなければ、不快な思いをさせなければ、どんなセックスをしても許されるべきだと思います。

しかし、倫理という刷り込まれた概念が、それを制約しています。夫婦や恋人は、他の異性とセックスをすると、浮気とか、不倫とか、非難されます。恋愛において、独占欲が芽生えるのは、自然なことです。しかし、性的に満足させてあげられないのに、なお束縛するのは、個人の性の自由を奪うものです。

また、自分は他の異性とのセックスを楽しむのに、パートナーにそれを許さないのは、エゴです。性は、対等であるべきだと思います。

最近、夫婦や恋人との関係を大切にしながらも、お互いに公認で、パートナー以外の男性とのセックスを楽しむ女性も増えてきています。

年の経過とともに、年齢を重ねるごとに、肉体的にも心理的にも、同じ人と性を共有することが難しくなることがあります。また、パートナーの性癖が受け入れられないという人もいます。こんな時、いつまでも束縛するのは、人権蹂躙と言えるのかもしれません。

人生の残り時間が見えてきた高齢者は、いわゆる世間体や道徳律などを取っ払って、心の赴くままに性を楽しんでもいいと思います。性風俗に行くのも、性のパートナーを替えてみるのも、その人次第。周囲に迷惑を掛けないように配慮した上で、自由に行動すればいいと思います。

高齢者がセックスをしたり、セックスを語ることがタブー視されるという風潮があります。でも、歳をとったからこそ、パートナーと触れ合うことの素晴らしさをもう一度思い出して欲しいと思います。

男性は強引さを善しとすることが多く、その方が女性は喜ぶものだという思い込みがあります。中折れしたり、勃起しなくなったら、もうセックスから卒業と思ってしまいます。

しかし、女性は、高齢になっても、「もっと近くにいたい」「触れ合いたい」「もっと深く一緒にいたい」という気持ちなのです。したがって、パートナーが中折れしたり勃起しなくなったからと言って、セックスから卒業と考える必要はありません。

セックスは、挿入だけではありません。セックスは、性的なコミュニケーションです。ただし、セックスをしていれば、パートナーとのコミュニケーションが上手くいっているというわけではありません。セックスは、ミュニケーションがあった上で、その延長線上にあるものです。

ある60代後半の女性。彼女には夫公認の恋人がいます。夫は性に淡泊であり、年齢とともに、セックスをしなくなりました。すると、妻は、見た目にも老いが感じられるようになってしまいました。夫は、性欲が強かった妻に何かしてあげられないかと思い、カルチャースクールを勧めました。妻は、そこである男性と親しくなって、生き生きとしてきました。妻は夫に優しくなり、夫も妻の元気な姿を見て安心したそうです。

セックスは挿入や射精がすべてではないので、二人の関係性の中で、触れ合うだけで満足できれぱそれでいいのです。手や口を使って愛し合うこともできます。

どうしても挿入・射精を楽しみたいのであれば、ED治療薬や潤滑ゼリーを使うことも選択肢の一つです。性癖が同じであれば、パートナーを交換してみるのも、選択肢の一つです。相手が変われば、ドキドキして、勃起したり濡れてくることもあります。

生殖や快楽のためのセックスは本能ですが、美容や健康や癒やしのためのセックスは、本能だけでは足りません。本能を切り離した部分で、性を作り上げていかなければなりません。特に高齢になってからの性は、そのほとんどが文化としての性です。

「歳をとったら性欲があってはいけない」とか、「定年退職したら、セックスも定年」などと決めつけてはいけません。

本当に理想のセックスが体験できるのは、むしろ高齢になってからかもしれません。若いときの生殖や快楽のためのセックスとちがい、高齢者の美容・健康・癒やしのセックスには、思いやりといたわり、そして経験値が必要となるわけですから。もちろん、挿入や射精があった方が、一体感や二人同時のエクスタシーを感じることができるので、それは何ものにも代えがたい素晴らしいものです。

しかし、脳イキであれば、もっと深い歓びが得られます。オーガズムは心と体が一体となった反応ですが、脳イキのように、お互いの心だけでも満たされるセックスができれば、最高のエクスタシーを感じることができます。

閉経したからこそ、妊娠を気にしないで、自由にセックスを楽しむことができます。しかし、義務的なセックスは苦痛でしかありません。高齢になった夫婦は、お互いに性的に解放してあげて、その上で、受け入れられる相手と触れ合うことがエロスであり、それが高齢者の本当のセックス(美容・健康・癒やしのセックス)であると考えます。

次回は、女性は何歳までセックスができるか、について書いてみたいと思います。

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セラピスト兼カウンセラーのstar です。

美容と健康にとても効果のあるsexが楽しめるよう、お手伝いをしています。

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